のんびり行こうよ おれたちは
デビューからの6年間で48万台以上が世に出たという「スズキ・ハスラー」が2代目に進化。見た目はご覧の通りのキープコンセプトだが、肝心の走りの性能はどうなのか。一般道のみならず、高速道路や箱根の山道にも連れ出してみた。
規制があるからオモシロイ
東京・恵比寿の路上を走り始めた途端、こりゃぁ、いいクルマだと思った。驚くべき静粛性と、しなやかな乗り心地。サスペンションがちゃんと動いていて、ボディーのしっかり感があって、おまけによく走る。新型ハスラーの最上級モデル「ハイブリッドXターボ」(4WD/CVT)の第一印象はメチャクチャよかった。
2020年1月20日に発売となった2代目ハスラーは、プラットフォームからして一新。2014年発表の現行「アルト」から採用の始まったスズキの新世代プラットフォームの最新進化型で、軽量化と高剛性の両立を図っている。同じターボ&4WDモデルでも、ホンダの「N-WGN」は920kg、「ダイハツ・キャスト」は890kgあるのに対して、ハスラーは880kg。N-WGNがずぬけて重いのは、ホイールベースが2520mmと、ずぬけて長いことによるのかもしれないけれど、ともかく軽自動車の場合、排気量660cc以下という枠と最高出力64PSという自主規制があるから、軽いことの意味は大きい。ご存じのように、全長×全幅×全高=3.4×1.48×2.0m以下のサイズというフォーミュラのもとで競争が繰り広げられているから、軽自動車はオモシロイのである。
新型ハスラーのホイールベースが先代より35mm延びて、アルトと同じ2460mmになったのは、新世代プラットフォームの採用によるもので、延びた分、後席乗員の足元空間が広がっている。あとで座ってみたら、めちゃんこ広かった。
運転していて気持ちがいいのは、SUVとのクロスオーバーで最低地上高が180mmあって着座位置が高くて、見晴らしがいいからだ。おまけに、フロントガラスがガチンコに立っていて、遠くにある。天井はまるでハイルーフ車みたいに高くくりぬかれていて、頭上空間もたっぷりしている。窮屈感がみじんもない。いまどきの軽自動車はみんなそうだといえばそうだけれど、あらためてビックリである。...