あちらを立てて こちらも立てる
ボルボ伝統のワゴンボディーに悪路走破性能をプラスした「V60クロスカントリー」を、北海道の雪道と雪上特設コースでドライブ。オンロードでの試乗だけでは分からなかった、北欧生まれのクロスオーバーが有するポテンシャルをあらためて確認した。
本格SUVに迫るスペック
全高は1505mmと、大半の機械式立体駐車場にもらくらく進入がOK! 一方で最低地上高は210mmと──この値が200mmを大きく下回るものも少なくない多くのライバル車に差をつけて──SUVとしての“本格度”の高さも見せつけることになっているのが、日本で2019年春に発売されたボルボのV60クロスカントリーだ。
そのルックスやネーミングからも想像がつくように、ベースは“クロスカントリー”の文字が外されるベーシックな「V60」。ただしそんなこのモデルが、これもまた周辺ライバルではありがちな「ステーションワゴンをベースに、SUV風味の装飾を施したもの」という内容のみにとどまらないことは、V60比で65mmプラスとされた前出の最低地上高だけではなく、実際のオフロード踏破能力を大いにかさ上げするさまざまなスペックが証明してもいる。
例えば、17度というアプローチアングルや22.8度というデパーチャーアングル、そして18.4度というランプブレークオーバーアングルなどがその一例。さらには、そうした物理的な対障害角の大きさに加え、低ミュー路での急勾配降坂時の安全性を前進/後進方向ともに大きく向上させる電子デバイス「ヒルディセントコントロール」の標準採用なども見逃せないポイントだ。
とはいえ、都会を中心にウロウロと走り回っているだけでは、そんなうたい文句も宝の持ち腐れになりがち。ということで「能あるモデル」が秘めたる実力の一端を実体験するべく、冬本番の北海道へと日帰り強行軍を試みた。...