5ナンバー難民の救世主
全長4mを切るコンパクトなボディーサイズが特徴の新型SUV「ダイハツ・ロッキー」「トヨタ・ライズ」。小さな車体で大きな車内空間を実現したニューモデルは、機能的なSUVとしてはもちろん、今や希少な5ナンバーの実用車としても魅力的な一台に仕上がっていた。
初代とは性格の異なるクルマ
東京モーターショーでダイハツブースにサプライズ展示されたモデルの販売が早くも始まった。会場では「新型コンパクトSUV(市販予定車)」とだけ紹介されていたが、発表された車名は「ロッキー」。日本では1990年から1997年まで販売されていた名前が復活したことになる。初代はラダーフレームにFRベースの4WD機構を組み合わせたライトクロカンだったのに対し、新型は都市型のクロスオーバーSUV。まったく異なる性格のクルマになった。
ダイハツが「タント」で初採用した新世代のクルマづくりのコンセプト「DNGA」に基づいて開発されている。DNGAは軽自動車からAセグメント、Bセグメントまで幅広くカバーしているのだ。最も条件の厳しい軽の規格をクリアできれば、より大きなクルマでも十分に通用するという考え方である。「大は小を兼ねる」という一般的な理屈とは正反対なのが、いかにもダイハツらしい。
トヨタにOEM供給され、「ライズ」としても販売される。「トール」と「タンク/ルーミー」の関係性と同じだ。月販目標台数はロッキーが2000台、ライズが4100台。販売店の数が多いトヨタのほうが多いのは致し方ない。実際の受注台数はロッキーが3500台、ライズが6500台で、ダイハツの健闘が光る。
試乗会には両方の車種が用意されていた。まず乗ったのは「ロッキーX」。上位から「プレミアム」「G」「X」「L」というグレードがあるが、パワートレインは同一である。98PSの1リッター3気筒ターボエンジンにCVTという組み合わせだ。エンジンはトールに搭載されるものと基本的に同じ。インタークーラーの位置をエンジンの上から前方に変更し、吸入する空気の温度を下げたという。CVTはタントで初採用された「D-CVT」で、ベルトと遊星歯車を使って変速比を拡大し、燃費向上を狙っている。...