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アジャコングが映画初主演 ナース役で老人介護の裏側に斬り込む

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 女子プロレスラーのアジャコング(39)が、介護福祉士資格を持つ俳優で映画監督・辻岡正人の最新監督作『老獄/OLD PRISON』に看護師役で初主演することが24日、わかった。実際の老人施設に従事する職員をはじめ、入居者と家族からの取材をもとに脚本を作成した社会派ラブストーリー。アジャと介護映画という異色タッグに、辻岡監督は「看護師と格闘家は生死と肉体に隣接している意味で紙一重だと思うのです。そして、男勝りなイメージを持たれるアジャさんの誰も知らない“女性”としてのキュートな魅力を引っ張り出せるのは、僕しかいないと思った」と自信たっぷりに話した。

映画『老獄/OLD PRISON』に出演する(下段左から)藤岡英樹、アジャ・コング、佐藤蛾次郎、水野聖子、辻岡正人 

映画『老獄/OLD PRISON』に出演する(下段左から)藤岡英樹、アジャ・コング、佐藤蛾次郎、水野聖子、辻岡正人 

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 特別養護老人ホームで働くアジャ演じる看護師は、入居者を暴行した介護職員の悪態を隠蔽しようとする施設側と真っ向から対立。反乱分子とみなされた彼女は、仕組まれた誤薬によって入居者を死亡させてしまう。心身ともに衰弱した彼女は、やがて新人介護士と激しい恋に落ち…。一般的には知られない、介護の美化された裏側に潜む、危険な業務内容や、複雑な人間模様を浮き彫りにしていく。

 原案は老人施設に看護師として従事していた水野聖子。老人施設での生活や、乱暴な介護の実態を投影し、アジャに対しては実経験に基づいた演技指導にもあたった。アジャは新たな挑戦に「普段ニュースなどで見ていても、どこか他人事な感じだった“老後と介護”。この映画に関わる事で、今の自分に出来ることはなんなのか? また、自分が“老人”になった時どうなのか?と、本気で考えるキッカケをくれた」と充実感をあらわにした。

 相手の介護士役にはモデルの藤岡秀樹を抜擢。さらに俳優・忍成修吾が言語障害を抱えた難役を熱演するなどそれぞれ新境地に挑戦する。その他『Dirty Heart』(辻岡正人監督)に出演の横川康次、『戦う女! ミス・アリス・コンテスト』でグランプリを受賞した女子大生の栗生二稲、『男はつらいよ』シリーズの名優・佐藤蛾次郎など、バラエティーに富んだキャストが脇を固める。

 同作が5作目の監督作となる辻岡監督は「これからの高齢化社会を支えていく若者に、現状のずさんな介護の在り方を知ってもらいたい。そして将来、自分の父母が、このような老人施設に入居するかもしれないという危機感覚を持ってもらいたい。それらを通してどのように自分たちが今後の福祉制度の見直しや、取り組みをしていかなければならないのか。考えられる一つのきっかけになればと思います。そのためにはまず、若者が介護の分野に興味と関心を持ってもらえるような描き方が大切です。全編パンキッシュなTSUJIOKAテイストで打ち放ちます」と意気込みを語っている。2011年初頭に全国順次公開予定。

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