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　映画『下妻物語』などを手がけた中島哲司監督の最新作『パコと魔法の絵本』の完成披露試写会が29日（火）、都内で行われ、上映後に歌手で女優の土屋アンナらが舞台挨拶を行った。土屋は、撮影前日にお酒を飲みすぎて翌日の撮影に遅刻したことを中島監督から暴露されると「ないない！ 違うって！」と慌てふためいた。

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　同作は、後藤ひろひと原作の舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vs.ザリガニ魔人』を中島監督によるアレンジで映画化。とある病院を舞台に、1日しか記憶がもたない少女・パコのために、役所広司演じるワガママジジイが“忘れられない”思い出を残そうと奮闘する姿を描く。

　主演の役所は「この作品に参加出来てよかった。いち観客として楽しめた」と誇らしげ。初のオカマ役を演じた國村隼は「初めてつけまつげを付けて、カツラをかぶりました。その経験から、今までよりも女性の気持ちが分かるようになったと思う」と笑みを浮かべた。

　このほか、同作には妻夫木聡、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、山内圭哉、上川隆也といった豪華キャストが名を連ね、この日登壇した劇団ひとりは、同作でスクリーンデビューしたアヤカ・ウィルソンを「天使のスマイル」と絶賛。ひとりがセリフの練習中、アヤカから「滝田（ひとりの役名）っていいね。だってセリフ少ないでしょ？」と言われ「精一杯の強がりで『いいでしょ〜』って言い返しましたよ」と悔しがっていた。映画は9月13日（土）より公開。