俳優・小林薫が主演を務め、2009年に放送されたドラマ『深夜食堂』（MBS・TBS）が、10月より前回と同じ深夜枠で2年ぶりに復活することが19日、わかった。街の食堂を舞台に様々な人間模様が描かれる同作は、韓国からリメイクのオファーも届いた話題作。第2弾は、監督に映画『毎日かあさん』の小林聖太郎氏、脚本には昭和の名作映画『Wの悲劇』『探偵物語』などを手掛けてきた荒井晴彦氏の参加も決定。小林は「大変パワーアップしており楽しみです」と、クランクインを心待ちにしている。

　原作は『第39回漫画家協会賞』で大賞を受賞した、安倍夜郎氏の同名漫画（小学館『ビッグコミックオリジナル』連載中）。物語の舞台となる食堂は、小林演じるマスターが深夜0時から営業開始。そこに飛び込んでくる、ちょっぴり“訳あり”な客たちがオーダーする思い出の一品を通して、悲喜交々な人間ドラマが描かれる。映画『かもめ食堂』などを手掛けてきた、フードスタイリスト・飯島奈美氏が手がける料理もドラマの世界観に見事にマッチし、見所の1つとなっている。

　2年ぶりに“厨房”に戻ってくる小林は、作品の魅力について「個性的なキャスティングも魅力的でしたが、グルメとは180度違った、とはいえB級グルメなるものとは一味違った、あのなつかしい料理の数々じゃないでしょうか」と明言。「味のある、（常連客役の）不破万作さんや綾田俊樹さんらの芝居をこっそり覗いていられるのも、何とも楽しい時間であります」と、前回の撮影を振り返りながら続編決定の喜びを語った。

　プロデューサー・遠藤日登思氏は「皆様からの熱いご声援のおかげで『深夜食堂』続編を製作できることになりました」と、待ちわびていたファンに感謝の言葉。「めしや、再び開店です」と、前作で得たファンから新たな視聴者まで、1人でも多くの“来店”を楽しみにしているようだ。『深夜食堂　2』は10月よりMBS・TBSにて深夜放送（※曜日・時間未定）。心にそっと寄り添うような、“ほっこり”としたドラマが秋の夜長を楽しませてくれそうだ。