AKB48グループメンバーが毎回1人ずつ主演を務める、テレビ朝日で放送中のドラマ『AKBホラーナイト アドレナリンの夜』（毎週水曜　深1：41）が、3月2日の放送でフィナーレを迎える。最終話「リメイク」のヒロインを演じるのは総監督・横山由依。「ホラーって怖い分、人との距離を縮める力があるのかなって。そういうところがすごく好き」と作品の魅力を語っている。

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　総合プロデューサー・秋元康氏原作のホラーストーリー集『アドレナリンの夜』（竹書房）をベースにオリジナルのストーリーも加えて映像化したホラードラマシリーズ。テレビ朝日で放送後、ネットオリジナルの1話を加えた全2話（テレビ版とネットオリジナル版）がKDDI（au）提供の配信サービス「ビデオパス」で独占配信されている。

　最終話で横山が演じるのは、駆け出し脚本家の法子。プロデューサーから『アドレナリンの夜』というドラマの脚本のリメイクを頼まれ、一冊の薄汚れた台本を渡される。主演女優の名前を検索すると、いまから10年ほど前、この作品の撮影中に彼女が自殺したため未完成だったことがわかる。気乗りしないまま作業を続ける法子だが、背後に気配を感じて振り返ると、そこに立っていたのは…。

　撮影を振り返り、横山は「いままで自分が経験したちょっと怖い出来事を思い出しながら、自分なりに演じました。普段の私からは想像できないような声や表情をお見せできると思いますので、そのギャップに注目して下さい！」とアピールした。

　さらに、最終話は地上波放送分がAタイプ、インターネット配信分がBタイプと、異なる2つのエンディングが用意されていることも判明。横山は「1つ目は怖いねんけどファンタジックな終り方。2つ目はこういう二人、身近にいるかも、という終り方で、それぞれに怖さがありますね」とそれぞれの見どころを説明した。

　そして、本作が新しい連続ドラマのヒロインオーディションも兼ねており、昨年10月から半年間にAKB48グループメンバー41人が各話に主演。3月2日の最終話放送終了直後から同10日（後11：59）まで公式ホームページで視聴者投票を受け付ける。この視聴者投票と審査員投票の合計によって1位に選ばれたメンバーが、今秋から同局で放送される連続ドラマの主演の座を獲得する。

　横山は「AKBが10年やってきた中で、1人1本、ドラマで41人が主演するなんてことはなかったので、このタイミングで新しいことにチャレンジさせていただいたことはすごくうれしかったです。今回のドラマを通じて、女優志望ではなかったメンバーも演技に興味を持つこともあると思うので、AKBにとっても前に進むきっかけになればいいし、個人の夢も広がってほしい」と総監督らしいコメントで総括していた。