
健康食品に対する啓発イベントに参加した、左から大瀧沙羅(おおたきさら)、細川愛倫(ほそかわあいりん)さん
「飲めば飲むほど効果が出た」「専門家が推奨しているから安心」。そんな言葉に心が揺れた経験はないだろうか。SNSやネット上には健康食品に関する真偽の怪しい情報が入り混じる時代、そうした言葉をうのみにして、知らぬ間に誤った情報を信じてしまう人も少なくない。
このような状態を「隠れうのみ」と捉え、見聞きした健康食品の情報をそのまま受け取るのではなく、一度立ち止まって考えることの大切さを呼びかける消費者庁主催の啓発イベントが、2月6日(金)〜2月8日(日)まで開催されている。
どんなイベントなのか現場をレポート、そして正しい判断をするために押さえておきたい重要なポイントを徹底解説! 渋谷で”隠れうのみ”を体感! 号外新聞とサプリメント風菓子で 健康食品の情報との向き合い方を学ぶ啓発イベントを開催

「”隠れうのみ”になっていたかも」と号外新聞を見て、話す2人
本日から2月8日(日)まで、渋谷の「MAGNET by SHIBUYA109」エントランスイベントスペースで、消費者庁が健康食品に纏わる啓発イベントを開催している。本イベントでは、消費者の「自分はうのみにしているはずがない」という“思い込みをひっくり返したい”というメッセージが込められており、魅力的な情報に惑わされず、情報の出どころや根拠をしっかり確認することの重要性を、来場者が体験を通して学べる内容となっている。
会場前では「隠れうのみにはご注意くださーい!消費者庁から号外です!」という声が…。呼びかけとともに、スタッフから渡されたのが、今回のために特別制作された「号外新聞」、実は誤った情報を安易に信じてしまうことのリスクに気づいてもらうための啓発を目的とした新聞形式のコンテンツとなっている。 
会場に設置された巨大看板と体験型売店
ブース全体には、空間演出によって来場者の目を引く仕掛けが施されている。上下逆さまのデザインを採用することで、思わず立ち止まって見入ってしまう構成となっている。これは、消費者が抱きがちな「自分はうのみにしているはずがない」という思い込みを“ひっくり返したい”というメッセージを体現したもの。
健康食品に関する情報を深く考えずに受け取ってしまう「隠れうのみ」に警鐘を鳴らし、魅力的な情報に出会ったときこそ、一度立ち止まって考えることの大切さを伝えている。 
「no!unom!」を逆さまにしたメッセージ「iwouniou」
来場者は、普段何気なく目にしている健康食品に関する情報や広告について、「誰が、どんな根拠で発信しているのか」を見極める視点の必要性を、こうした仕掛けを通して主体的に学ぶことができる。 「隠れうのみ」ってなに? 号外新聞で知識を得よう! 正しい判断をするためのポイントとは

イベントで配布された号外新聞

イベントで配布された号外新聞
配布された号外新聞の見出しとして使われていたのは、「隠れうのみ注意報」というワード。気づかないうちに健康食品に関する誤情報を盲信してしまっている人が増えていることへの警鐘を鳴らしている。 オンライン上で発信される情報の中には、科学的根拠が不十分なものや、効果・安全性について誤解を招く表現が含まれている場合もあり、そういった情報を十分に吟味することなく受け取ってしまうことで「隠れうのみ」状態に陥ってしまうリスクが生じると懸念されている。 号外新聞の中では、「隠れうのみ」状態になってしまわないように、正しい判断をするための4つのポイントも挙げられている。 「これだけで!」「簡単・即効」「最高レベル」などの強すぎるワードを見たら、一度深呼吸。言葉が魅力的なときこそ「本当にそうだろうか?」と立ち止まれるどうかがカギ。 (2) 合理的な根拠についてきちんと確認してみること 「証明された」と書いてあれば、どのように証明されたのかを確認。体験談や、動物実験の結果等は、すべての人に同様な効果が得られるわけではないので、日本国内の保健機能食品のうち、機能性表示食品については、機能についての届出内容を消費者庁HPからチェック。 食品安全委員会・医薬基盤・健康・栄養研究所など、第三者の立場から公開されている資料には、誇張のない基礎情報が記載されている。誰かの発言、記事や広告よりもまずはここをチェックする方が安心に。 1つの記事や口コミだけで判断するのではなく、異なる立場の情報をいくつか見比べることが重要。Aが「効く」と言っても、Bが「効果は限定的」と言っている場合、そのギャップに気づけるだけでも“うのみ”から脱出の第一歩。 
会場で配布された号外新聞とサプリメント風菓子「iwouniou」
また、号外新聞とともに配布されたのが、サプリメント風菓子「iwouniou」。あえて健康食品やサプリメントに似たアイテムにすることで、消費者が健康に良さそうなものを手に取る際の感覚を再現している。 
サプリメント風菓子「iwouniou」
パッケージに記載された名称「iwouniou」は、上下反転させると「no! unomi(ノー!うのみ)」と読める仕掛けとなっており、「自分はうのみにしているはずがない」という“思い込みをひっくり返したい”というメッセージを視覚的に表現。健康食品に関する情報についても、立ち止まってきちんと確認する姿勢の重要性を伝えるアイテムとなっている。 あなたはどのタイプ? 現代人に潜む8種の“隠れウノミーズ”を診断!

消費者庁が展開する隠れうのみリスク診断
日常で起こりがちな「隠れうのみ」を8つのタイプに分類し、それぞれをキャラクターで表現。現代人に潜む“隠れウノミーズ”は以下の8キャラクターに分類されている。 診断サイトからは、自分にはどんなタイプの「隠れうのみ」が潜んでいるのかを診断することができる。実際に編集部でこの「隠れうのみリスク診断」をやってみたところ、危険度50%の「そこそこうのみ人間」との結果が出た。そして、「ヨクバリン」「センノーラ」「オドラザウルス」の3つの隠れうのみリスクが潜んでいるとのこと。その中でも、一番注意すべき隠れうのみは、あれもこれも型うのみの「ヨクバリン」だという。 
編集部が診断をやってみた結果、出てきたキャラクターは…?
この診断は18個の質問に答えるだけで結果が出て、診断後には国際大学グローバル・コミュニケーション・センター教授の山口真一氏による解説や注意すべきポイントなども見ることができる。自分の中に潜む“隠れうのみ”の危険性をきちんと把握できる、いい機会になることは間違いないだろう。 効果がありそうな言葉を目にすると、思わず飛びつきたくなるという人は多いはず。ただ、一度立ち止まり、十分に吟味する冷静さを持っていないと、気づかぬうちに「隠れうのみ」状態に陥ってしまう危険性がある。自分がどういった“うのみ”をしてしまいやすいのかを知るためにも、一度「隠れうのみリスク診断」をやってみてはいかがだろうか。