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没後20年特別企画として『砂の器』『点と線』『ゼロの焦点』などで知られる松本清張の傑作短編『市長死す』が、俳優の反町隆史主演でドラマ化されることが1日、わかった。4月3日(後9:00〜11:24)にフジテレビ系で放送される。長編、短編含め、映像化されていないものを見つけるのが困難なほど人気の清張作品の中あって、1959年に一度ドラマ化されただけの同作は、いわば隠れた名作。今回、初めて清張作品に出演することになった反町は「松本清張氏の没後20年という節目に、このような作品に関われてとても嬉しく思いますし、その世界観をうまく表現できたら」と意気込んでいる。 原作(光文社文庫『青春の彷徨』所収)の設定は終戦直後であり、戦争の爪痕が色濃く残っている時代に起きた1つの死の真相に迫る本格ミステリー作品だが、根底にあるテーマは時代背景とは関係なく、いつの時代であっても変わらない、男の情念の物語。原作を読んで反町は「骨太なミステリーの雰囲気と、進むほどに深まる謎に引き込まれました」と話す。

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