飛行機(エコノミークラス)を利用した際に
改善してほしいと感じた点は?
このほどORICON NEWSでは、10代から60代までの男女に『飛行機(エコノミークラス)を利用した際に改善してほしいと感じた点』についてアンケート調査を実施。全体で最も多く改善点として挙がったのは、【座席の狭さ】の75.9%。次いで【食事の内容】(7.3%)、【携帯やPCなどの通信環境】(6.5%)が続く。
【座席の狭さ】に関しては、「エコノミークラスだからしょうがない…」という半ば諦めの声もあるが、やはり海外旅行などの長距離飛行などではその辛さも倍増、エコノミークラス症候群(急性肺動脈血栓塞栓症) なども、近年は問題視されており、長距離旅行の“ネック”となっているのは紛れもない事実。
【食事の内容】に関しては、やはり全体的に女性層からの要望が高いようで、「たいていチキンかビーフ、いずれかしか選べない」(30代/女性)、「食事はほとんどの航空会社でマズい。パンとそばが一緒に出てきたりありえない組み合わせやボリュームも納得いかない」(40代/女性)など、“機内食=不味い”という負のイメージが定着している模様。なかには「まずいので食べたくない。食事のサービスはいらないと思う」(50代/女性)という手厳しい意見も。
次いで要望の高かった【携帯やPCなどの通信環境】。サラリーマンにとっては飛行中もPCが使用出来れば時間のロスがなくなるし、常にスマホを利用していたいと望む若年層も多い。空での通信環境のインフラ整備は今後さらに要望が高まっていくだろう。
大幅に座席が拡大された新エコノミーシート
枕の部分は高さも調整可能で程よくフィット!
上記のように様々な要望が出たが、航空会社もただ指をくわえて静観しているわけではない。ここからはJALが新たに展開する新エコノミーシートについて紹介していこう!!
まず、最も要望が多かった【座席の狭さ】について。JAL国際線では、エコノミークラスでも、これまでのシートピッチ79cmから約86cmに拡大し、座席も3cmスリム化することで最大10cm前後間隔が広くなり、横幅も約1.7cm拡大。プライベート空間がより快適になった『新・間隔エコノミー』を実施。足を組むことも充分可能だし、テーブルを出してもスペースに余裕あり。これなら窓側の座席からトイレなどで席を立つ際に、それほど気を使う必要はなさそうだ。
また、シート自体にも工夫が施されており、ミニマルなデザインで限られたスペースを有効活用している。特徴的なのが枕の部分で、自分の好みの高さに合わせることが可能で、左右の端が頭を包み込むように動かせる。実際に同シートを利用し、東京―ロンドン間のフライトを経験したORICON NEWS編集部員によると、任意に操作可能なことから体に程よくフィットし、12時間のフライトでも疲労感は少なかったという。
国際線だけでなく、5月より国内線においても“JAL SKY NEXT”と題し新たなエコノミーシートを設置。本革仕様となり、スリム化とシート形状の工夫によりひざまわりのスペースを現行座席から最大約5cm拡大している。
コラボ機内食「AIRモスバーガー モス野菜」
ハーゲンダッツも無料で提供
機内食に関しても、ユーザーからの様々なニーズに応えるべく外食産業とのコラボレーションメニューを積極的に展開。これまで、『ケンタッキーフライドチキン』『江戸清 りーろん』『吉野家』『たいめいけん』『スープストック』『ミスタードーナツ』などとのコラボレーションメニューを展開。現在は人気レストラン『俺のフレンチ』『俺のイタリアン』『クア・アイナ』とのコラボメニュー“俺の機内食 for Resort”を成田&羽田発・ハワイ線で導入。
また成田発ニューヨーク、ボストン線、羽田発ロンドン・パリ線など計11線で機内限定版の「AIRモスバーガー モス野菜」を展開するなど、信頼のおける馴染みあるメニューで好評を得ている。さらに、国際線エコノミーでハーゲンダッツが無料で提供されることも、スイーツ好きには堪らない配慮だろう。
空の上での携帯やPCもつなぎ放題!
最後に、携帯やPCなどの通信環境についての取り組みを見てみよう! JALでは2012年7月よりサービスを開始し現在では欧米路線を中心に7路線、2015年3月までに東南アジア路線でもサービスを開始し順次拡大予定。料金は24時間プランで$21.95(従量課金無し)。さらに、国内線でも有料インターネットサービス“JAL SKY Wi-Fi”を今年7月より順次導入。
仕事のメールチェックはもちろんのこと、SNSやfacebook、LINEなどの無料メールアプリもサクサクできるし、従量課金ではないので、写真付きのニュースポータルサイトの閲覧、ちょっと時間はかかるがYoutubeなどで動画をみることも可能だ。また、現地のチケット手配やレストランの予約、ツアーの申し込み、レンタカーの予約なども可能なので、出張や旅行の前日までバタバタしている忙しいサラリーマンには強い味方だろう。
機能面やサービスにおいて、年々進化を遂げている旅客機。“エコノミー=辛い移動”という考え方も、そろそろ見直す時期なのかもしれない。