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世界から遅れをとる日本の盲導犬事情、いまだ立ちはだかる公共の場NGのハードル 鍵は“ペット犬”マナーの向上

「犬とともに生きるためには、ただかわいがるだけでなく、しつけはある程度必要」

 改善していくには環境を整えることが重要だとも訴える。

「ペットの歴史を考えると日本は正直遅れていると思います。ヨーロッパはペットもレストランに一緒に入店できたり、電車に乗れたりする。それはしつけが行き届いているからなんです。私はアメリカに住んでたことがあり、そこでも犬を飼っていたのですが、みなさんペットのしつけ教室に行くんです。パピーの間にしつけをして、ある程度は人間の指示が聞けるようにする。それが多くの飼い主のなかで広まっているから、盲導犬に対しても理解があるんだろうなと思うんです」

 ゆえに、日本の盲導犬に対する理解は遅れていると浅野さんは語る。

「ペットも小さいときからある程度はしつけをして、ペットを飼っていない人も暮らしやすくなるような環境になったら、もう少し盲導犬に対する理解が深まると思います。だからこそ、犬とともに生きるためには、ペットでもしつけはある程度必要だと考えます。

「身体障害者補助犬法」では盲導犬は公共の場所や多数の人が利用する施設などは、制限を受けることなく利用できるとなっていますけど、いまだに入店拒否があるのが現状です。韓国や台湾などアジアの他の国では盲導犬以外の犬も公共の場に行くことができます。日本は綺麗好きという国民性と、靴を脱いで家にあがるという文化も背景にあるのかもしれませんが、盲導犬をはじめ使役犬に対してすごく厳しいですよね。盲導犬の理解を広げるためには、ペット犬のしつけをしっかりして、社会の底上げしていくことが大事なのかなと思っています。

 ただかわいがるだけではなくて、飼い主さんが責任を持って犬にマナーを教える。日本のペット犬のマナーが向上することによって、盲導犬をはじめとする使役犬の入店拒否問題解決、そして犬と人がよりよく共存しやすい社会になっていくと私たちは考えています」
関西盲導犬協会
公式HP:https://kansai-guidedog.jp/
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC3QMbzvnQ3mhmBz1PYqGY8Q
Instagram:https://www.instagram.com/kansai_guidedog/?hl=ja

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