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ガンダムと仮面ライダーがまさかの融合!?…ディケイド“本人”も認めたガンプラの圧倒的クオリティ

制作のきっかけは、放送開始10周年と“平成ライダー”10作目という共通点

――ガンダムと「仮面ライダー」を融合させた『ガンダムAGE-1 ディケイド』が5000を超えるいいねを獲得しました。率直な感想をお聞かせください。
AS-Rガンダムと仮面ライダーという異なる作品を組み合わせたものなので、人によって好き嫌いがはっきりと分かれると思っていました。なので、ある程度否定的なコメントがあるだろうと予想していたのですが、想像以上に好評の声を多くいただけたことに感謝しております。

――印象的なコメントはありましたか?
AS-Rディケイドの強化フォームであるコンプリートフォームの制作を期待する声ですね。あと驚いたのが、ディケイドを演じられた井上正大さんに反応していただいて、引用リツイートされたことが、とてもうれしかったです。

――ディケイド“ご本人”も認める作品になったわけですね。そもそも、本作はなぜ制作しようと思ったのですか?
AS-R2021年10月に『機動戦士ガンダムAGE』が放送開始から10周年を迎えたため、記念にAGEシリーズでなにか作ろうと思いました。そこでふと“平成仮面ライダーシリーズ”の10作目・10周年記念作品である『ディケイド』が頭をよぎります。ディケイドはカード使って変身したり戦ったりしますが、AGE放送年に稼働開始したカードアーケードゲーム「ガンダムトライエイジ」とゲームに登場するオリジナル機体「トライエイジガンダム」が「カードを使って戦う」のでその2つの共通点から制作に至りました。なので、ライダー名のDecade(10年という意味)もそのまま機体名にしています。

――ご自身は、「仮面ライダーディケイド」に何か特別な思い入れがあるのでしょうか? 
AS-R仮面ライダーシリーズのなかで、一番好きなのがディケイドですね。シリーズ他作品のライダーに変身したり、いくつもの平行世界を巡る。自由度が高い反面いろいろと難しい設定ではあると思いますが、公式的にお祭り状態を作れる存在というは夢がありますね。

世界の救世主にも破壊者にもなりうる“スーパー or アンチ”ヒーロー

――本作を制作する際、どのようなストーリーをイメージし、制作されましたか?
AS-Rガンプラで戦うビルドシリーズのイメージで制作しました。ただ、ガンダム以外の作品をモチーフにした機体となると扱いが難しそうですね(笑)。ディケイドのようにガンダムシリーズの世界を巡る作品『ガンダムEXA』のような感じで世界を巡り、ミッションを達成していくのも面白そうだと思いました。

――ガンダムと仮面ライダーの融合ですから、弱いわけないと思うのですが、この機体はどのような特殊能力を発揮できるのでしょうか?
AS-Rそうですね…。すでに放映済みガンダムシリーズ9作品の主人公機に変身できます。当初はAGEの主人公機に変身できる設定で制作したのですが、手持ちのキットが揃っていなかったため変更しました。さすがに強すぎるので、何かしらの制限はあると思います。

――それはチート級の強さですね(笑)。ご自身がイメージした物語では、本機は、どのような運命をたどるのでしょうか?
AS-R物語として考えるなら、いろんなガンダム世界を巡るゲームが舞台で作品の歴史改変が発生。プレイヤーはAGE-1ディケイドを操作してその事象に立ち向かい、選択次第で最終的には世界の破壊者にも救世主にもなる…という感じでしょうか。実際にあったら賛否両論…、どちらかというと不評が多そうですね(笑)。

――世界を救うだけでなく、破壊者にもなるというのが、新鮮ですね。本機は、黒×ピンクの配色や、肩から胸に伸びるラインが印象的ですが、「仮面ライダーディケイド」をガンプラで表現する際、どのようなところに注意しましたか?
AS-Rやはり頭部のカードや全身のラインディテールなど特徴的な部分を再現することですね。「AGE-1スパロー」をベースにしたのも腕と脚にディケイドらしく見える部分があったからです。あとはマゼンタカラーの調色に気を使いました。

――本作を作る際に一番こだわったところ、一番苦労した部分をそれぞれお教えください?
AS-R両作品の特徴をうまく融合させることですね。ディケイドらしく見えるように意識しつつガンダムAGEの要素を入れること。AGE-1の胸部パーツを変身ベルト(ドライバー)に転用したり、武器をガンダムAGEのデバイス型にしたりですね。加工の手間もその部分に時間がかかりました。

――細かいところまで、丁寧な仕事が印象的です。本作を含め、ご自身がガンプラを制作するうえで一番大切にしていること、信条をお教えください。
AS-Rやはり今は「楽しんで作ること」でしょうか。最近は時間も手間もかけることが多くなってきましたが、根を詰めすぎず気楽に作ることを心がけたいですね。制作物については独自のアレンジを多く加えず設定通りに作ることが多いのですが、その中でも”そのキットで立体化されていない武装や半壊状態の再現パーツ作成”、”アニメ版を意識した形状変更を取り入れる”など、「少しだけでも差別化をはかる」ことは意識して制作しています。

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