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「名古屋式モーニング」を浸透させたコメダ珈琲、地元の“当たり前”が全国に根付くまで

「今後は地域に根付いた街のインフラになりたい」

 来店したすべての客が居心地の良さを感じられるように――派手なことはせず、地道にコツコツとこだわりを守り続けてきたことが、ここまで成長できた秘密ということだろう。それゆえ、利便性を武器に拡大を見せるセルフサービスのコーヒー店に対しては「競合ととらえていない」とキッパリ言い切る。

「コーヒーを売るという意味では同じかもしれませんが、私たちが主としている売り物は、“くつろぎの時間”だと考えていますので、競合しているわけではないととらえています」(前出/中島氏)
 現在、国内900店舗以上にまで拡大しているコメダだが、名古屋の喫茶文化を基本としながらも、その地域の特性に合わせた店作りにもこだわりをみせる。例えば、客層に子どもが多い店舗では、お子様プレートをご提供するなど選択制のメニューを導入したり、子供が少ない地域では新聞を豊富に置くなどがそれだ。さらに、モーニングにその地域の特産物を使ったジャムを提供したり、フランチャイズの各オーナーの裁量で、地域の住民と共同で朝市を開催したり、地元の学生の作品を展示したりするなど、地域貢献活動に力を入れることも奨励。1店1店がその地域に根付いた店舗になることを目指しているという。

「どこまでいってもおもてなしの心で実現する“くつろぐ、いちばんいいところ”にはぶれずにこだわり続け、さらに “くつろぎで人と地域と社会をつなぐ”をモットーに、コメダ珈琲店が街のみなさんをつなぐ場所になることを目指したいと思います」(前出/中島氏)

 『VALUES2025』と題し、2025年までに海外80店舗も含めた全1200店舗の出店を目標に掲げているコメダ。名古屋が築いたおもてなしの喫茶文化が、各地域でどのような発展をみせるのか、令和の喫茶店の可能性に期待したい。
(取材・文/河上いつ子)

季節限定バーガー「グラクロ」

発売:11月16日
価格(税込):610〜680円 ※価格は店舗によって異なる。

5種のチーズと北海道産クリームをつかったコメダの冬の定番「グラクロ」(グラタンクロケットの略。5種類のチーズが絡まるグラタンクロケットとコメダ特製のドミグラスソースの相性は抜群。衣のサクサク感とクリーミーなホワイトソースの食感を同時に楽しめる。

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