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「ちょっと残念」が最強の武器に 自虐やイジりにも神対応 峯岸みなみのバラエティ無双

  • バラエティ番組で観ない日はないくらい活躍中の峯岸みなみ (C)ORICON NewS inc.

    バラエティ番組で観ない日はないくらい活躍中の峯岸みなみ (C)ORICON NewS inc.

 乃木坂46、櫻坂46など坂道系グループのメンバーが「バラエティ番組に出演するアイドル」の主流となって久しいが、ここにきて急躍進を見せているのが、今年5月28日に約15年半在籍したAKB48を卒業した峯岸みなみ。5月放送の特番『芸能人が本気で考えた! ドッキリGP』(フジテレビ系)では、『ポンキッキーズ』(同)のキャラクター・ガチャピンに扮して登場。その姿に、「良い意味で裏切られた」「振り切ってて面白い」「一周回って好きになってきた」と話題に。7月放送『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ系)でも、「AKB48という帰るところはもうない。アイドル峯岸みなみからタレント峯岸みなみへの勝負所です」と強い決意を語った。もはやゴールデンタイムのバラエティ番組で観ない日はない、AKB48の元祖バラエティ担当・峯岸みなみの“再起”を紐解いていく。

峯岸バラエティ再起のきっかけとなった「女子メンタル」体を張った奮闘ぶりが話題に

 峯岸が再びメディアの脚光を浴びたきっかけは、昨年10月放送の特番『まっちゃんねる』(フジテレビ系)の企画「女子メンタル」。現在、アマゾンプライムで配信している番組『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』の女子バージョンで、密室で参加者同士が笑わせ合い、最後まで笑わなかった者が勝利者となるというもの。ファーストサマー・ウイカ、朝日奈央、ゆきぽよ、浜口京子、金田朋子、松野明美という、いわばバラエティの最前線を走る強者たちの中、峯岸は見事優勝したのだ。“坊主謝罪”の件をゆきぽよにイジられるも、逆手にとってゆきぽよを窮地に立たせるなど、巧みな立ち回りを見せた。Twitterでも「適応能力が高い。面白い通り越して感動すらある」「女子メンタル観てから峯岸みなみさんの好感度爆上がりして凄い好き」などの好意的なコメントが寄せられた。

 これには峯岸自身も手ごたえを感じたようで、「無我夢中だったんですよ、この時は。こんなに大々的にみなさんに見てもらえると思っていなかったので、反響にすごい驚いて、私もこっちに足を踏み入れたんだなって」と当時を振り返り、「(収録が)終わったあとに、(松本人志に)『面白かったな、これ1本で行けるんちゃうかな』って言われて、めちゃくちゃうれしかったです。そうなんだって思って」と、6月5日放送『おかべろ』(関西テレビ)で語っている。

 実際、それを機に『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)と次々に出演。6月放送の『大冒険クラフトバラエティー ゼロイチできんのか!?第2弾』(フジテレビ系)では、183時間かけてイチゴパフェづくりに奮闘、時には涙しながらもパフェの器づくりからやり遂げ、「体を張ったバラエティに向いてる」「もっとバラエティで見たい」と称賛された。

秋元康に「30年後も間違いなく芸能界で活躍している」と評されるも、“バラエティ対応”に苦悩したAKB時代

  • 秋元康氏に卒業時期を相談していることを明かした峯岸みなみ (C)ORICON NewS inc.

    秋元康氏に卒業時期を相談していることを明かした峯岸みなみ (C)ORICON NewS inc.

 ファンには周知のことだが、AKB第一期生として全盛期を盛り上げたひとりであり、5月22日の卒コンには初代“神7”のメンバーも応援にかけつけている。当初からトーク力には定評があり、「AKB48のバラエティ担当」とも呼ばれ、秋元康総合プロデューサーをして「峯岸は20年後、30年後も間違いなく芸能界で活躍している」と言わしめたほど。

 しかし、本人の中では徐々に、「自分のことを面白い側だと思っていた自己評価と他者からの評価にずれが生じ、焦って、空回っては炎上を繰り返し、人から嫌われてしまう。負の連鎖が怖く」なり、「バラエティの世界で上を目指して戦うことを辞退」するようになったと“闇堕ち”してしまう(峯岸みなみの「できれば明日も褒められたい」/『かがみよかがみ』の連載より)。6月放送『ノンストップ!』(フジテレビ系)でも、「(AKB)現役時代にファンや後輩のことを気にして番組出演を辞退した」と告白。

 さらに6月放送の『グータンヌーボ2』(関西テレビ)では、AKB総選挙の順位づけなど常に他人に評価をゆだねる人生を歩んできただけに、「思春期にそういう環境にいたのは大きい。自然と自分はどれだけの順位だとか考えちゃってる。周りと比べて考えちゃう」と吐露。聞いていて辛くなるほどの自己肯定感の低さが、本来の彼女の活躍の幅を狭めていたといえるかもしれない。

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