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"たらこ唇"と容姿を指摘され「笑って流せる状況ではなかった」、現役大学生が発信するコンプレックスのとらえ方

 自分の唇が嫌いーー。コンプレックスを明かし、その向き合い方について考える漫画を発信した現役大学生のあんずさん(@anzu.shiba.log)。「私もまだ全てのコンプレックスを乗り越えたわけではないけれど、いつかそれを認めて、前をむけるようにこの話を描いた」と漫画を描いた理由を明かしている。人の外見イジリが表面化し、社会問題としても扱われる昨今。コンプレックスをどう捉えていくのがよいか、話を聞いた。

「容姿を指摘されたことが衝撃的すぎて、笑って流せる状況ではなかった」

 あんずさんは、大学に入学するまでコンプレックスとは無縁の生活を送っていた。大学生活のなかでオシャレやメイクをより楽しむようになり、鏡の前に立つことが増えると「私…他の人より唇が分厚い…?」と疑念を持つように。それが”確信”に変わったのは、友人から「今日いつもよりたらこ唇だね(笑) どうしたの?」と声を掛けられた時だった。

ーー漫画には「コンプレックス、私も同じだ」「自分に自信がないからか、おしゃれするのが恥ずかしく思えてくる」「誰かの些細な一言ってずっと残ってますよね」など反響が。たくさんコメントがついていましたが、あらためて同エピソードへの反響についてどう思いますか?

「コンプレックスは誰でも抱えている悩みなので、描く前からある程度のコメントをいただけるとは思っていました。しかし、こんなにも多くの反響があったことには驚きました。しかも、私と同じような悩みを抱えている方が多く、改めてこのお話を描く意味を再確認できました。そして、悲しいことに人の容姿を指摘する人はどこにでもいるのだと感じました」

ーー友人からの言葉を受けて、当時どのような気持ちになりましたか?

「誰かに自分の容姿を指摘されたことが衝撃的すぎて、とても笑って流せる状況ではありませんでした。友人も私を泣かせようとして言ったわけではなく、ネタとして言ったのはわかるんですけどね…」

「あなたは一人じゃない」漫画を通して伝えたいこと

ーー最近でも、人の見た目をネタとして扱うことが問題視されていました。なかなか無くなることはない外見イジリ。世間の風潮についてはどう思いますか?

「きっと誰しも『人の見た目をネタにしてはいけない』と心のどこかでは理解してると思うんです。でも、どうしてもなくならないんですよね。面白い、笑えると感じる人がいる以上は、どんな時代になっても消えない風潮だと思います。ただ、人の容姿をイジることについて反対の声を上げる人が出てくるようになった今、この風潮も少しずつ改善していくのかなと思います」

ーーコンプレックスとの向き合い方、考え方があんずさんのなかで変わったりはしましたか?

「私自身、唇以外にもたくさんのコンプレックスがあります。ですが、どんなコンプレックスも唇の時以上に悩む事はなくなりました。というのも、私が嫌いな部分も、他の誰かにとってはなんでもない、もしくは良いと思える部分かもしれないからです。コンプレックスなので好きになる事は難しいですが、受け入れる事はできるようになりました。そして、私が自分のコンプレックスを褒められて嬉しかったように、私もその人の良い部分を口に出して伝えるようになりました」

ーー今後漫画の作品・SNSをとおして、どのようなことを伝えていきたいですか?

「世の中には思った以上に私と同じ悩みを抱える人が多くいることを、この漫画は教えてくれました。しかし、それは私がこのお話を漫画にしたからこそ理解できることであって、多くの人はそれを『自分自身だけが抱えているたった一つの悩み』だと思っています。だからこそ、漫画作品を通して『あなたは一人じゃない』ということを伝えていければと感じています」

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