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信号機を落札した小学生、独学プログラミングで点灯成功「LEDより昭和の電球式の方がなじみがあって好き」

 先月、佐賀市が老朽化に伴い撤去された信号機の入札会を行った。この異例の行事にお年玉もすべて貯金して参加したのが、無類の信号好き・小学5年生のたろうくん。当日は予定よりも2つ多く落札してしまい、「置く場所がなく、お母さんに怒られる。おじいちゃんの家に隠したい」というコメントが大きな話題になったが、その後信号機はどのようにして利用しているのか。ともに入札会に参加したお父さんとたろうくんに話を聞いた。

3歳から好きで… プログラミングを勉強して手作り信号機も多数「他の子と趣味合わない」

――まず、信号機の入札をしようと思われた理由を教えてください。

お父さん廃棄する予定の信号機を「譲ってほしい」との地元の人からの声を受けて、市が入札会を実施するとネットで知り、普段から信号が大好きな息子にその話をすると「行きたい、行きたい!」というので、こんな機会はめったにないし、面白そうだなと思って、参加しました。

――たろうくんは、いつ頃から信号が好きなのでしょうか。

たろうくん3歳くらいから好きです。元々いろんなところに線が繋がっている電柱が好きで。電柱がないと僕たちは電気を使えないし、なくてはならない存在だし。それで電柱を見ていたら信号機も目に入るようになって、光が動いてるのが面白くて、信号も好きになりました。特に、歩行者用信号機の青のおじさんが動くところが好きです。

お父さん幼稚園の送迎をしている道すがらに、電柱やガードレール、街灯や信号に興味を持ちだして。そのうち、厚紙などでガードレールや電柱、信号機を作るようにもなりました。ガードレールが欲しいと言ってる時もあって。普段は特に意識していないですけど、息子に言われて見てみると、確かに地域によって形も色も違うなーと気づかされましたね。
――(たろうくんが自作の信号機を見せてくれました)。すごい!!光るんですね。

たろうくん豆電球やLEDを組み込んで信号を光らせたり、マイコンにプログラミングをして点灯させたりしているんです。今まで街中の信号機の写真をたくさん撮っているので、それを見本にして作りました。

お父さん信号機を作るために、一緒にPCやマイコンのプログラミングを勉強しました。息子は普段テレビもYouTubeもあまり見ないし、見るとしてもネットやYouTubeで信号を見ているので、他のお子さんと趣味が合わないんですよね(笑)。

たろうくんでも、先生も友達も僕が信号好きなことを知っているので、街で新しい信号機が付けられたりしていると、みんな教えてくれます!

「無理かもしれない…」予想以上の高値入札に困惑するも、念願の落札にたろうくんの反応は?

――本当に信号が大好きなんですね。入札会で信号を目の前にした時はいかがでしたか。

たろうくん工事中の信号機とかはあんまり見たことなくて、地面に置いてある信号機を初めて見て、びっくりしました。たくさん調べているので何センチあるとかは知っていたんですけど、近くで見たらすごく大きいなーって。帰ってきてから掃除して、青のおじさんの寸法をはかったりしました。ちなみに20センチでした!
――落札された時のお気持ちはいかがでしたか。

お父さん当日入札のチャンスは4回ありました。オークションではなく一般競争入札なので、一発勝負なんです。私たちより高い金額を付けた人がいれば、落札はできない。参加者は、小学生は息子1人で、高校生が1人、あとは大人の人でした。

1回目様子見で控えめに入札したら、幼稚園の園長さんが車両用信号機を6万、歩行者用を4万で落札されたんです。息子と顔を見合わせて、これは無理かもしれない…と思いました。もうとても、子どもの小遣いでは買えないぞ…と。

でも、手ぶらでは帰れないと思い、2回目、3回目と強気で入札して。結果、車両用1つと歩行者用2つを総額5万ほどで落札することができました。気づけばかなり予算オーバーしてしまいました(苦笑)。

――予定より2基多く落札されたそうですが、3基の落札が決まった際、息子さんの反応はいかがでしたか。

お父さん大興奮でしたね。

たろうくんうれしすぎて、当日のテレビの取材とかでは言わなかったんですけど…、本当は泣きそうでした。

帰宅したらすぐに点灯し、信号機を鑑賞「まぶしいから消してとお母さんに怒られる(笑)」

――かなりの大きさがありますが、3基持ち帰った際のお母さんの反応はいかがでしたか。

お父さん3基とは言ってなくて、「落札できた!!」とだけ伝えてたんです。帰宅して車を開けたら、「うーわ」と仰天していましたね(笑)。「でかっ、どうするのこれ!?」と呆れて笑ってました。

――その後、どのように利用されていますか。

お父さんリビングに置いていたのですが、当初より息子が「信号を光らせたい」と言っていたので、点くかどうかもわからなかったのですが、なんとかかんとか頑張って、電線をつないで今では全部点灯し、自動点消灯するようにマイコンでリレー駆動しています。息子は帰ってきたらすぐ点けて、「まぶしいから消しといて」とお母さんに言われてますね(笑)。

たろうくん最近の信号機はLEDばかりで寂しいんですが、これは電球式なんです。LEDはぴかぴか消えるけど、電球式はふわふわ消えるから、電球式の方がなじみがあって好きで。この歩行者用は昭和60年7月製で、車両用は昭和64年1月製で、昭和64年は短かったからすごく珍しいんです!
――宝物ですね。たろうくんはこれからやってみたいことはありますか。

たろうくんコロナが終わったら、信号機の全国の旅をしてみたいです!前に北海道に行った時に、函館で路面電車の信号を初めて見てびっくりしました。止まれは赤のバツが出て、進めが黄色なんです。あと4方向1灯式点滅信号機とか、まだ残ってる昭和の電球式とか、面白い信号機が全国にはたくさんあるので、色々な場所の色々な信号を見てみたいです。

――お父さんは、たろうくんにどんな大人になってほしいですか

お父さん今回の入札は本来は廃棄される予定のものが、少しでも興味や関心のある人の手に渡って、新たな役割や活躍の場を得ることができてよかったと思っています。信号や電球など、普段はあまり意識しないような存在かもしれませんが、交通の安全や便利で快適な生活のためになくてはならないものだとも思います。この経験を通して、息子には新しい知識や技術を得ることは必要だけど、古いものも大切にして、将来は社会や人の役に立つような大人になってもらえたらうれしいです。
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