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帝王・有吉弘行を支える女性たち 辛辣さの中の「優しさ」で成長させ、いまや勝ち組の席に
辛辣さの中にある“優しさ” イジられること、隣で成長できる“勝ち組”の席に
元AKB48・SDN48で事務所の後輩でもある野呂佳代は、2013年に『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の「有吉先生のタレントマジ相談」に出演し、「パチンコ番組とパチンコの営業で食いつないでいる状況」を相談すると、有吉は「パチンコ番組、全力でやれバカ!」と一喝。それをきっかけに野呂は仕事に全力で臨むようになり、現在のプチブレイクともいえる状況になったことを「有吉さんのお陰」と感謝している。
また、『有吉&ベッキーのクイズ80』(日本テレビ系)で共演したベッキーにしても、かつて『アメトーーク!』で有吉に「元気の押し売り」とあだ名をつけられていた。しかしその後、高い好感度を持っていたベッキーがまさかのスキャンダルでどん底に落ちた後、今では自虐ネタを繰り出すまでに回復しているのは、有吉との共演で培われた逞しさの発露といえるかもしれない。
さらに、ある意味では“女版・有吉”ともいえる事務所の後輩・指原莉乃も、「有吉さんはすごい優しいんです。面白くないアイドルとかにも、ちゃんと厳しく言いつつも『まあ、そういうもんだろ』ってわかってくれてるっていうか。そういう意味では、有吉さんかな。優しさランキング1位」と有吉をリスペクトするコメントをしている。
『有吉の壁』で有吉の隣で笑顔を振りまく佐藤栞里(写真/古謝知幸(ピースモンキー))
かつて支えてもらった先輩たちへ“恩返し”とお笑いへの“使命感”
まだ何もわからない若い時期に突如として大ブレイクし、急転直下どん底を経験、そこから這い上がって今のポジションを得る。そんな芸能界の厳しい紆余曲折を身を持って体験・体現している有吉だからこそ、共演する女性たちも安心して身をゆだねられるのかもしれない。
また有吉にしても、自らが再ブレイクして輝いている自覚があるからこそ、隣の女性タレントをも光らせて見せる。『有吉の壁』で若手(と中堅)芸人を使いこなす有吉の姿は、かつてどん底の有吉を使い続けたウッチャンナンチャンやさまぁ〜ずの姿ともどこか重なり、芸能界に“恩返し”をしているようにも見える。
バラエティ番組のアシスタントや進行役といえば、女性タレントにとっては花形のポジション。そして今や有吉弘行の“隣の女”のポジションは、女性タレントにおける最高の「立ち位置」といえるのかもしれない。