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「裏ごしってどうやるの?」高1息子が予算1000円で夕飯作り、自粛期間56日後に驚きの上達ぶり
「高1の息子」がTwitterトレンド入り コメントで気づかされた“息子との関係性”
【母】いつも8いいねくらいだったのが、まとめた投稿が夕方1.9万いいねとかになってて、息子と「なんか、バズってるね…」と話していました。それが、朝には12万とかになり、日本のトレンドに「高1の息子」が入ってて、それはもう、すごく驚きました。息子は「母親のアカウントが友達にバレる」と、すごく嫌がってました(笑)。
――印象的なコメントなどはありましたか。
【母】コメントの中に「母親の提案に素直に従う思春期の息子との関係がすごい」という、息子の料理だけでなく「親子関係が良い」と言ってくださる方が多く、今まで普通だと思っていた息子との関係が、世の中から見ると「かなり良い」ものなんだと初めて気づきました。
――息子さんに夕飯(夜ごはん)を作ってもらおうと思ったきっかけは何ですか。
【母】高校受験の合否の結果待ちで、学校も部活もない期間だったんです。新型コロナウイルスの感染防止のため友人とも会えず、暇を持て余しているようだったし、私も夫もリモートではなく普通に出勤してたので、ご飯を作ってくれたら嬉しいな!と思い、提案してみました。
――ただ作ってもらうだけじゃなく、1000円という予算を設けられたのはなぜですか。
【母】お金とは一生付き合って行くので、使い方を考えて欲しかったからです。無制限にお金をかけてやるのではなく、限られた予算の中で工夫してやって欲しかった。あと、余った分をお小遣いとして渡す約束だったので、予算が少な過ぎるとつまらないのでは?と思い、1000円にしました。
“予算1000円以内”だけでなく「タンパク質1種類以上」「野菜のおかず1品」のルールも
【母】見た目だけではなくどれもこれも美味しかったのですが、海老の天ぷらは私が作るより、よっぽど美味しかったです。下処理なども時間をかけて丁寧にやっていて、仕上がりもカラっとして、感心してしまいました。
――最初に作った料理は何でしたか。
【息子】インスタントのスープと、和えるだけでいいスパゲティだったので、今の料理に比べたらクオリティが低かった気がします。
――毎日のメニューはどのように決めていたんですか。
【息子】料理研究家の山本ゆりさんの料理本を参考にしていました。夕飯作りのルールは、予算1000円の他にも「タンパク質1種類必ず入れる」「野菜のおかず1品」「汁物を付ける」というのもあったので、その条件を満たすようにしました。
――栄養バランスまで…!大人でもそこまで考えて料理するのは難しいですよね。
【母】料理に飽き足らず、お菓子作りにもハマリだした息子から、仕事中に「裏ごしってどうやるの?」と電話が来た事には驚きました。接客中の忙しい時だったけど、嬉しかったです。母の日に苺のムースを作ってくれたり、お弁当を用意してくれたり、涙が出るような出来事もありました。思春期の息子と料理を通じて過ごした時間は、かけがえのない宝物になりました。