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25年出演し続ける男・大倉孝二、“バイプレイヤー”の苦悩語るも「主役願望ない」

  • 25年もの間、途切れることなくドラマ、映画、舞台に出演している大倉孝二(C)ORICON NewS inc.

    25年もの間、途切れることなくドラマ、映画、舞台に出演している大倉孝二(C)ORICON NewS inc.

 芸歴25年にして、170本以上の作品に出演してきた大倉孝二。ドラマだけでも『踊る大捜査線』『ケイゾク』『新選組!』『電車男』『西遊記』『アンフェア』『ショムニ』『カルテット』『アンナチュラル』と、彼が出演した名作は枚挙に暇がない。同世代には、ムロツヨシや安田顕、滝藤賢一などがおり、近年の彼ら“バイプレイヤー”俳優陣の主役昇進も注目されているが、大倉は「主役願望は一切ない」と語る。その理由とは。

役柄分析・役作り・作品での立ち位置も「考えない」その理由こそ名脇役たる所以?

 ドラマ、映画、舞台だけでなく、過去には教育テレビ『ひとりでできるもん!』やバラエティ番組『ココリコミラクルタイプ』にもレギュラー出演していた大倉孝二。8月からは、小芝風花主演のホラーコメディドラマ『妖怪シェアハウス』にぬらりひょん役として出演する。

――初の“妖怪役”とのことですが、お話を受けたときどう思われましたか。

大倉孝二僕が演じるぬらりひょんは、何百年も人間の社会にまぎれて過ごしていた妖怪。現代では弁護士やコンサルタントを生業としながら生きているんですが、割と正義の味方のような描かれ方をしているんです。監督からは「ひょうひょうと演じて欲しい」と言われていますが、正義側を演じることに慣れてないので、「大丈夫かな?」と思ったのが率直な感想ですね(笑)。

――役作りはどのように?

大倉基本的には、脚本に書いてある通り。あとは監督の要望や、共演者の皆さんのお芝居に合わせて自分のやれることを…という感じですね。だから僕はあまり、自分の役柄を決め込んで現場に入るということはありません。役柄について分析もしません。

――その理由は?

大倉どの作品でも、すでに脚本家や演出家の方々がいろんなことを考えて役が作られているからです。そこに僕がどう近づけるか、そこからさらに面白いと思える味付けが出来るかどうか。あまり役柄を分析すると、「このキャラはこんなセリフ言わない」という抵抗心が生まれることもあります。それはかえって、お芝居の邪魔だと思うからです。

――今回の作品の中で、ご自身の立ち位置はどのように考えられていますか。

大倉それもあまり考えてないですね。いつも現場に入ってから、皆さんの出方、立ち回りを見て、自分のポジションを探していく感じです。基本的にこだわりがないんですよね。そういった意味では、ぬらりひょん役は合ってるかもしれないですね(笑)。

「辞めたい」と思いながらも、バイトをしながら切り詰めて生活していた若手時代

――「面白いことがやりたくて」演劇を始めたそうですが、芸人やテレビの世界ではなく、最初に舞台の世界を選ばれたのはなぜですか。

大倉それも流されるがままですね(笑)。舞台を見たこともなく、舞台俳優になりたいわけでもなく、なんとなく舞台芸術学院に入ったんです。そこで、劇団「ナイロン100℃」があまりに皆が面白いというので、生まれて初めてお金を払って観に行きました。翌日、友達にその話をすると、皆が「ナイロン100℃」のオーディションを受けると言い始めました。それで、「じゃ、俺も」ぐらいの気持ちでついていったんです(笑)。

――そして合格。

大倉受かった時は普通に「やったー」と思いましたね。卒業生にいとうあさこさんがいたのですが、彼女は本気で舞台女優になりたいと思っていたそうです。でも今は芸人の世界に。僕は俳優になる気持ちはそれほど強くなかったから、世の中って分からないものですね。
  • 若手時代はバイト・借金生活をしていたと語る大倉孝二(C)ORICON NewS inc.

    若手時代はバイト・借金生活をしていたと語る大倉孝二(C)ORICON NewS inc.

――若手時代は、切り詰めて生活していた時期もあったそうですね。

大倉基本的にバイトと演劇しかしていませんでした。「大人計画」や「劇団☆新感線」の方々とかいまや有名ですけど、昔は近いところにいて。当時、バイトの控室で八嶋智人さんや阿部サダヲさんがテレビに出始めたのを見て、「なんで俺バイトしてるんだ」とか思ったりしていました。

――それだけ聞くと、すごく舞台に情熱をかけて夢を追いかけていたように感じますが。

大倉昔から今までずっと仕事は楽しくないし、「辞めたい」と思ってるんですけどね(笑)。やればやるほど、自分ができないことを実感させられる職業ですから。若手時代には演出家からしょっちゅう「クビだ」とも言われてましたし、「あ、クビなんだな」と思っていたら次の舞台に呼ばれて。「辞めたい」って言ったらそれはそれで怒られるし、怒られたくないじゃないですか。それでなんとなく、今まで続けてきてしまった感じです(笑)。

――目の前の客を笑わせる“生の感動”が好きだったのでしょうか。

大倉そういう意味で言えば、子どもの頃にお楽しみ会で自分で脚本を書いたりしてたんですよ。周囲から言われたからですが。自分が書いたお芝居でクラス中が沸くというのは、やはり来るものがありまして。だから、初めて舞台に立ってお客さんが沸いたとき「これ、俺が好きなやつかも」と思ったのかも知れません。

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