(更新:)
ORICON NEWS
萩原みのり SPECIAL INTERVIEW 人気ドラマの新人女優をピックアップ!! この役にかけたかった――夢をあきらめて見つけた女優への夢
オーディションで悔しい思いをしてばかりでした
【萩原】 すごくみんなとの距離が近くて楽しいです! スタッフさんや共演者同士、いろいろ相談しやすい雰囲気で、本当にいい現場です。その空気が画面を通しても伝わってくれるといいなって思いながら、いつも撮影に臨んでいます。
──萩原さんの演じている千夏は、プロのダンサーを目指してスクールへ通っていたけど、事故に遭い踊れなくなってしまうんですよね。
【萩原】 そうなんです。踊れなくなったことで不登校になってしまう。だから最初に台本を読んだときは、クラスメイトとの関係性をどう表現したらいいか悩みました。でもリハーサル期間中に飯塚健監督から、「距離感を考えてごらん」ってヒントをいただいて。すごく印象的なアドバイスだったんですけど、千夏と友だちの心の距離を探っていくうちに、だんだんつかめるようになりました。あと、幼なじみ役の子と3〜4時間ほど役についてみっちり話し合ったことも大きかったかな。お芝居についてここまで意見を出し合うことは初めてで、いい経験だったと感じています。
──今作出演のきかっけは、オーディションだったとか。
【萩原】 そうです! これまでにもオーディションは何度も受けてきたんですけど、なかなか受からなくて……。自分が落ちた作品をテレビで観て、悔しい思いをしてばかりでした(笑)。とくに最終審査まで行けたのにダメだったときは、決定的な何かが欠けていたんだと思って、いつもの倍落ち込むことも(苦笑)。でもだからこそ、今回のドラマは心底「これにかけよう」っていう意気込みがありました。
──正直、受けた直後に手応えはありましたか?
【萩原】 それが不思議と手応えというよりも、“楽しめた”という感覚が大きかったんです。いつも、夜お風呂に浸かりながら審査を思い返すんですけど、「どうなんだろう?」ってワクワクして。でも、マネージャーさんからの電話で「受かったよ」って言われたときは泣いちゃいましたけど(照笑)。
──そもそも事務所に入ったきっかけは、スカウトだったんですよね。
【萩原】 地元の名古屋で声をかけていただきました。芸能界なんて別次元の世界だと思っていたので、初めはよくわかっていなくて(笑)。でも親や友だちに相談していくうちに、「せっかくのご縁なんだから」と考えるようになりました。実は私、その少し前にいちど夢を諦めた経験があったんです。プロの新体操選手になりたくて、小2からずっとトレーニングを続けていて、中学も強豪校へ進んだんですけど、体を壊してプロを断念せざるを得なくなって……。スカウトされた頃は、「もう夢とかいいかな」ってネガティブになっている時期だったんです。だけど、声をかけてもらったことが、新しい夢のきっかけに感じられて。実際に演技レッスンに通うようになってからは、どんどん魅力がわかってきて、今では女優の道でがんばることしか考えてないです。
気持ちがさき走っちゃうみたいで 悔し泣きしました
【萩原】 橋本愛さん!! ずーっと大好きで、今も部屋にカレンダーを貼ってるくらい大好きです。同じ事務所だと知ったときは、ものすごくビックリしました。何度かお会いしたこともあるんですけど、緊張してまだほとんど話せないです……(笑)。先日初めてお仕事でご一緒させていただいて、同じスタジオにいられることにすごく感動しました。最後に一緒に写メを撮らせてもらったんですけど、私、カタくなりすぎて足が仁王立ち風になっちゃってて(笑)。いかに緊張していたか後から気づいて笑っちゃいました。「誰か注意してよ〜っ」って思いましたね(笑)。
──いつかお芝居で共演できたら最高ですね。
【萩原】 叶えられるようにがんばりたいです! だから、今のドラマの現場でもいろいろ学びたいと思っています。でも私、気持ちがさき走っちゃうみたいで、たまたま昨日現場で悔し泣きしちゃったんですよね(照笑)。
──自分の演技に納得がいかなかったんですか?
【萩原】 というよりも、全体的に気持ちが焦ってしまっていたんです。今はちょうど前半の5話分を撮り終えて、後半の6話目の撮影に差しかかったところなんですけど、「後半もスムーズに進めなきゃ、役も早く仕上げなきゃ」って、思いだけがどんどん前に行ってしまって……。そうしたら飯塚監督に「焦ったって意味がない、冷静になったほうがちゃんとできるんだから。ゆっくり向き合っても間に合うから大丈夫」って温かい言葉をかけていただいて。張り詰めてた気持ちが急に緩んで、一気にワ〜ッって(笑)。
──急にホッとしちゃって涙腺が緩んだわけですね(笑)。
【萩原】 でも、みんな「泣きすぎだよ〜」ってイジるんですよっ(笑)。普段、学校ではそんなキャラじゃないのに、今の現場ではなぜかイジられキャラになってて。飯塚監督も「泣かれたよ〜」って冗談いいながらなぐさめてくれて。
──本当に和気あいあいなんですね。いい現場なのが想像できます。
【萩原】 だから、本当にその空気感が作品に反映できたらいいなって思っています。登場人物は個性が強いキャラクターも多くて、笑える要素もいっぱいなんです。学園ものだけど大人も存分に楽しめる内容になっているので、ぜひ幅広い方に観てもらえたらうれしいです!
(文:奥浜有冴/写真:鈴木一なり)
ドラマ情報
TBS系ドラマNEO『放課後グルーヴ』
2012年4月から中学校の体育授業でダンスが必修化――。リアルな中学校でも起こっている、“ダンスの習得に格闘する教師”と、“戸惑いながらもダンスに興味を持つ生徒たち”との間に繰り広げられる数々の出来事を、スタイリッシュでスピード感溢れる展開で送る異色の学園ドラマ。
出演:高梨臨 余貴美子 岡山天音 萩原みのり
【OFFICIAL SITE】
TBS系にて毎週月曜日深夜0時28分放送
関連リンク
・萩原みのり Official Blog
・『放課後グルーヴ』公式サイト