躍進するOfficial髭男dism、ユニークなバンド名に「パートの奥さんにダメ出しされた」過去

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「10代の若い人たちがライブに来てくれるようになったのは、実は最近」

 10月9日にはメジャー1作目のアルバム『Traveler』を発表。「Pretender」「宿命」のほか、「イエスタデイ」(映画『HELLO WORLD』主題歌)、「ビンテージ」(Netflix『あいのり:African Journey』テーマソング)などを収録した本作には、ヒゲダンが持つ幅広い音楽性が表現されている。藤原以外のメンバーが作詞・作曲した楽曲も大きな聴きどころだ。

 「メンバーの音楽センスはすごく面白いし、それを引き出すことで唯一無二のバンドになれるんじゃないかと。最近、歌のディレクションもメンバーにやってもらっているんですよ。そうやって支えてもらえてることもボーカリストとしてすごく大きいです」(藤原)

 2020年3月からは初のアリーナツアーを行うなど、ライブの規模と客層もさらに拡大している。そこには“求めてくれる人にできるだけ応えたい”という思いがあるという。

 「ライブを観たいと思ってくれる人が、“チケットが取れない”という状況をできるだけ作りたくない。自分たちがアリーナの景色を観たい気持ちもあるけど、それよりも開かれたバンドでいたいという思いのほうが強いですね」(藤原)

 「以前のリスナーは20代、30代の方が中心。10代の若い人たちがライブに来てくれるようになったのは、実は最近ですね。50代くらいの方も来てくれるんですが、本物の音楽を聴いていた人たちが自分たちに興味を持ってくれたんだなって、嬉しくなります」(松浦)

米津やあいみょんら同世代の活躍に喜び、「『紅白歌合戦』には素直に出たい」

 米津玄師、あいみょん、King Gnuなど、次世代を担うアーティストが次々と登場している現在の音楽シーン。もちろんヒゲダンもその一角を担うわけだが、「今の状況をどう捉えているのか?」と聞いてみると、「良くなくて売れてる曲なんてないし、すごくいい状況だと思う」(小笹)と前向きな答えが返ってきた。

 「米津さんもすごいと思うし、RADWIMPSがずっと進化を続けていることにも刺激を受けます。最近ヒットしてる曲って、サビがめちゃくちゃ歌いやすいかと言えば、そうでもないんですよね。洋楽っぽくて難度が高いメロディも多いし、そういう曲を聴いている世代の音楽偏差値はもっと上がっていくんじゃないかな」(松浦)

 「カッコいいアーティストが同じ時代にいてくれるのはすごく嬉しいし、僕らの音楽ももっと良くなると思う。それは競争ではなくて、いい音楽が多いほうが楽しいじゃないですか(笑)。ヒゲダンを好きな人にも、僕らが聴いてきた音楽を知ってほしいし、“こんなに素晴らしい音楽があるんだよ”ということも発信していきたいですね」(小笹)

 今年も残すところ2ヵ月。年末が近づくと、やはり気になるのはあの音楽番組だ。

 「『紅白歌合戦』には素直に出たいと思います。山陰にいる家族にも“がんばってるんだな”って伝わりやすいと思うので」(松浦)

 豊かな音楽に触れながら、心から好きだと思える曲を作り、幅広い年代のリスナーと共有してきたヒゲダン。そんなピュアな思いが花開き、全国の老若男女にさらに浸透する日は近いだろう。

(文:森朋之)
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【公式サイト】(外部サイト)

2019年10月26日(土)〜2020年2月11日(火)まで、自身最大規模のホールツアー『Official髭男dism Tour 19/20 ? Hall Travelers -』を開催。また、2020年3月14日(土)〜6月28日(日)まで、初のアリーナツアー『Official髭男dism Tour 2020 ? Arena Travelers ?』を開催する。

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