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ハイスぺ外国芸人・アイクぬわら、“日本仕様”のお笑いができる唯一無二の存在

 6人組お笑いグループ「超新塾」のメンバーにして、最近ではピンでドラマ出演や声優、ナレーターとしても活動の幅を広げている、アイクぬわら。子ども向けバラエティ番組『おはスタ』(テレビ東京系)では、毎朝放つハイテンションぶりに子どもたちからの人気も定着。本業のお笑い芸人として“外国人”を武器にしながらも、日本の笑いにしっかりと順応しているアイクぬわらの唯一無二の存在感とは?

一流企業を脱サラして“日本の”お笑い芸人を目指す破天荒さ

  • アイクぬわら (C)ORICON NewS inc.

    アイクぬわら (C)ORICON NewS inc.

 アイクぬわらは見た目は陽気な黒人だが、最近のスポーツ界でもよく見かける“ハーフ”ではなく、マンハッタン生まれワシントン育ちの生粋のアメリカ人。18歳でワシントンの私立工科大学に入学すると、2年飛び級して20歳で卒業。シアトルの日本のビデオ店で出会った『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)の「高田純次の早朝バズーカ」に驚愕し、『リチャードホール』(フジテレビ系)などの日本のお笑いにハマっていったというから、そもそも日本のお笑いに対する“感度”は高いのかもしれない。

 そしていきなり、「日本でお笑い芸人になる!」との夢を抱き、ほとんど日本を知らないまま来日。大手外資証券会社ゴールドマン・サックスにデータセンターエンジニアとして入社しながら、2011年に俳優・渡部郷太の紹介で超新塾の新メンバーオーディションを受けるというなかなかの破天荒ぶりだ。

“外国人枠”にくくられない存在感、人気芸人も圧倒されるお笑いセンス

 しかし、日本にはすでに“外国人芸人枠”があり、後続のアイクは苦戦しそうなものだが、外国人芸人がウリにする「ルックスはめちゃくちゃ外人なのに、非常に流ちょうな日本語」というギャップだけに頼らず、日本のお笑いのリズム感や“間”に自然に溶け込んでいるため、バラエティでも妙に浮いた感じがない。

 2015年に『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で披露した「ディズニーシーのアナウンス」がウケるとTwitterで話題になり、その後タイガー・ウッズやウサイン・ボルトのモノマネなど、アイクならではの持ちネタで日本人好みのベタな笑いを提供し、13本だった出演番組数が175本に増加、「2016年ブレイクタレント部門」の第6位にランクインする。

 また、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)では「もっと売れたい芸人」や「立ちトーーク芸人」などに出演、おぎやはぎ・矢作兼と登場した「意外に仲いい芸人」では、「指笛を鳴らして、“Hey! Taxi!!”とアメリカンな止め方をして矢作を恥ずかしがらせた」というエピソードがウケる。その他、「元プロ野球選手のクロマティの通訳役で呼ばれたのに、クロマティのほうが日本語がうまくて横で見ているだけだった」、「黒人なのにスポーツが苦手で50メートル走で10秒かかる」など、見た目とのギャップネタも披露している。

欧米との笑いの違いをうまく“日本ナイズ”し稀有な存在に

 そんなアイクだが、日本人が笑ってくれたことをチェックしてメモでストックしていたり、インタビューでも「お笑いスキルはトライ&エラー」と語るなど、なかなかの努力家。そもそも欧米の笑いは「スタンドアップコメディ」が主流だが、日本のお笑いの基本は「ボケ」と「ツッコミ」。笑いのタイミング、つまり“間”が欧米と日本ではまったく違うのだが、生粋のアメリカ人であるアイクは見事にそのギャップを克服しているように見えるのだ。

 『おはスタ』では「とにかくテンションが高いナゾ(?)のお兄さん」的なキャラとして出演しているが、サンシャイン池崎やEXITなどの人気芸人と並んでも、かぶせや瞬発力、頭の回転の速さでは引けを取らず、生放送だけに際立っている。『アメトーーク!』の「立ちトーーク」にも出演経験があるが、ネタ以外のフリートークでもきちんと自分の笑いをとる。そのあたりはメディアのインタビューでも、人気を高めるよりも練習してスキルを上げたいと語り、どんなオファーでも結果が出せるように準備しておくというように、アイクの努力の賜物なのだろう。ある意味、アイクは日本人芸人以上に「日本の笑い」を理解しているのかもしれない。

 インパクトの強いルックスを最大限に活かし、外国人エピソードを交えた笑いを披露する一方で、「キャラが弱い」と三四郎・小宮浩信にボケた相談をしてみたり、カミナリ・石田たくみが明石家さんまを思いっきりひっぱたくというくだりを見て、「やっぱり売れるには大御所をぶん殴るしかないですね」と発言し、周囲を戸惑わせるKYキャラも見せる。

 日本人にとってわかりやすい外国人ネタでブレイク寸前ながらも、一般の“芸人枠”には納まらず、“エンターテイナー”としての存在感を漂わせているアイクぬわら。アイクが欧米と日本のお笑いを融合させた“ハイブリッド”の新しい外国人タレント像を確立する日も近いのかもしれない。

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