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虐待、喫煙、社畜…雄弁すぎるイラストが若者に人気、110万フォロワー抱える“アボガド6”とは?
ニコ動で活動開始、“化学が好きな一般人”という謎のクリエイター
アボガド6は、2011年から活動を開始し、ニコニコ動画を中心に楽曲への映像提供を行ってきた。映像のほかにイラストや漫画の制作を行い、漫画作品『やさしさいっぱいの土の上で』や、イラスト作品集『剥製』(ともにKADOKAWA刊)などを発表。ホームページのほかTwitterでも作品を公開しているが、プロフィールには“化学が好きな一般人です”といった情報しかなく、謎の多いクリエイターである。今年1月には、シンガー・ソングライターの須田景凪の1st EP「teeter」に収録されている楽曲のミュージックビデオを制作したことを発表。須田景凪は、代表曲「シャルル」を生み出したボカロP・バルーンとしても活躍し、注目の存在だ。
児童虐待に喫煙問題、社畜…コメント欄はユーザーの議論の場に
ほか、顔を覆うドーム内で喫煙する『分煙』には、コメント欄がユーザーたちが喫煙者に対する意見を述べ合う場に。サラリーマンのようなスーツ姿の電球人間たちを描いた『イルミネーション』(切れかけの電球人間を周りが支える)には、「ブラック企業みたい」「連帯責任か」「夜景が綺麗に見えるのは社畜がいるから」と、イラストに込められた風刺に、それぞれが思いを馳せていた。
面白ネタ多いSNSで、考えさせる作品でバズる特異な存在
TwitterなどのSNSでは、一般ユーザーが作品や写真を投稿し、それがバズることも多い。だがそういった作品は、得てして「面白い!」「すごい!」といった反応を集めていることが多いのではないかと思う。対してアボガド6の作品は、描かれた人物は今どきっぽく可愛らしいのに、ユーザーの心を深くえぐったり、気づかせたり、考えさせたりしている点が特異であろう。毎月25本以上のイラストを発表しているだけに、アボガド6がどんな事柄をテーマに描いていくのか、今後も目が離せない。
★漫画作品『無臭』続き
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