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“アルパカ姿”も話題、綾瀬はるかがデビュー18年でも変わらずCM起用続くワケ

  • CM界でも引っ張りだこの綾瀬はるか (C)ORICON NewS inc.

    CM界でも引っ張りだこの綾瀬はるか (C)ORICON NewS inc.

 今年33歳になった女優・綾瀬はるかが、ますます輝きを増している。日本生命『セ・パ交流戦』CMでアルパカの着ぐるみ姿で歌い踊る姿や、コカ・コーラ『FIFA ワールドカップキャンペーン』で見せる爽やかな笑顔など、多くのナショナルクライアントのCMに起用され、『2017年テレビCMタレントランキング』(エム・データ発表)の「会社数ランキング」では、女性部門3位(10社)にランクインしている。浮き沈みが激しいCM界、新進気鋭の女優やタレントが台頭するなか、なぜ彼女は変わらぬ支持を得ることができるのだろうか?

『セ・パ交流戦』のアルパカCM、着ぐるみで歌う姿が話題

 先日まで行われていた日本生命『セ・パ交流戦』の「5.29開幕篇」CM。アルパカの着ぐるみ姿で登場した「ハルパカ」綾瀬は、「♪セカパカセカパカ交流戦」という軽快な歌と共に、可愛らしいダンスを披露。とても33歳とは思えないような愛らしい着ぐるみ姿と笑顔は、視聴者に強烈なインパクトを与え、多くの反響を呼んだ。

 CMがオンエアされると、SNS上では「綾瀬はるかが可愛すぎる」「綾瀬さんが口ずさむ歌声が頭のなかから離れない」「30歳過ぎてなんであんなに着ぐるみが似合うんだ」「ホッコリしかしない」というコメントが相次いだ。

 このCM以外にも、グリコ『ジャイアントコーン』の「ハッピーチャージ篇」では、お笑い芸人・ダンディ坂野とコラボして可愛らしい「ゲッツ!」を披露。『コカ・コーラ クリア』の新CM「コカ・コーラ クリア 爽快な音」篇では、額に汗をいっぱいにかき、扇風機に「アー」と声を当てながらコーラを飲み干す姿を見せたりと、心からその状況を楽しんでいるような“無邪気さ”が印象に残る。
 
 一方で、SK-UやANAの「ANA HAWAii」篇など大人の女性を描いたCMでは、上記のような無邪気さ、愛らしさも垣間見せつつ、30代の等身大の女性の魅力も表現するなど、ふり幅は大きい。

大河や紅白で露出増、CM女王・上戸と並ぶ起用社数に

 綾瀬のCM起用社数を見ていくと、2007年放送のヒットドラマ『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)で主演を務めた翌年、2008年に6社に起用され7位にランクイン。その後は、AKB48グループや、その年に話題になった女優やタレントたちの台頭により、ランキング上位には顔を出していないが、2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』で主演を務めると、その後も連続ドラマや映画で主演を続けることにより、メディア露出も増え、さらに認知度、好感度が上がっていく。

 そして2015年、9社に起用されて5位にランクインすると、翌2016年もその位置をキープ。さらに2017年には、これまで何度もCM女王に輝いてきた上戸彩と同じく、10社の企業とCM契約、3位にまで浮上している。

入れ替わり激しいCM界、安定的な需要が物語るポテンシャルの高さ

 CMというのは、その時期の旬なタレントや俳優が起用されることが常で、フレッシュな若手俳優やタレントにスポットが当たることが多い。ある意味で、非常に浮き沈みが激しい世界であるが、そんななか、途中ランクインしていない時期はあるものの、10年近くに渡り安定してCMに起用されていることは、綾瀬という女優のポテンシャルの高さを物語っているだろう。

 同じように、長く多くのCMに起用されている女優に上戸がいるが、彼女の場合、母親になり、年齢と共に求められる役割も変わってきている。一方で綾瀬は、年齢は重ねたものの結婚や出産など、自身を取り巻く環境にあまり変化はなく、企業にとってみれば、その安定感は歓迎すべきものとなる。もちろん、年輪を重ねても変わらぬイメージを保ち続けることは、並大抵のことではない。

“重厚感”より“親しみやすさ”、デビューから18年でも落ちない鮮度

 なぜ綾瀬は、ここまで多くの企業や幅広い視聴者から愛されるのだろうか。さまざまな要素はあるが、特筆すべき点は彼女のフレッシュさではないだろうか。綾瀬は今年33歳になった。2000年の芸能界デビューから18年という歳月が流れたが、なぜか鮮度が落ちない。

 これまでのキャリアを振り返ると、大河ドラマをはじめ、連続ドラマや映画で主演を務め、『NHK紅白歌合戦』の紅組司会も行うなど、その知名度は全国区だ。女優としても安定感があり、演技力も高く評価されている。このクラスの女優ともなれば、ある意味で“重厚さ”が備わってくる時期であるが、綾瀬には良い意味での“軽さ”“親しみやすさ”がある。

変わらぬ無邪気さで老若男女から愛される…吉永小百合に最も近い存在に?

 前述したような『セ・パ交流戦』のアルパカCMや、「ジャイアントコーン」CMを嫌味なく、明るく無邪気に演じられる綾瀬クラスの女優は、なかなか思いつかない。しかもこうしたパブリックイメージは、決して狙っているものではなく、自身の“素”だと感じられる場面に遭遇することが多い。

 一例に、コカ・コーラの「平昌2018冬季五輪応援キャンペーン」の際のエピソードがある。CMで共演した高橋大輔と共に登場した綾瀬は、会場に設置されたスケートリンクでスケートを滑るシーンを披露することになったのだが、高橋から滑りを賞賛されると調子に乗り、狭いリンクでスピードを上げ壁に激突してしまうというハプニングを起こした。高橋も「怖いもの知らずですね」と苦笑いを浮かべていたが、綾瀬は素でその場を楽しみ、テンションが上がっているように見えた。

 こうした“無邪気”な親しみやすさこそが、綾瀬のフレッシュさを保つことに大きく影響しており、老若男女問わず、多くの人から愛される理由なのだろう。年齢、タイプこそ違うが、年を重ねていくにつれ、日本を代表する女優・吉永小百合のような存在になっていく可能性は大いにある。

企業からもウケは抜群、環境変わっても安定した人気は続く

 アンチが少なく、しっかりとキャリアを積みながらもフレッシュさを失わない綾瀬。こうしたイメージにプラスして、これまで目立ったスキャンダルもない安心感は、非常に魅力的で、今後も彼女を起用したい企業は後を絶たないだろう。

 一方で、親しみやすく天然なパブリックイメージとは違う、女優としての現場でのストイックさや、身体能力の高さ、頭の良さを評価する関係者も多く、さらなる新しい魅力が掘り起こされる可能性もある。

 何層にも重なっている綾瀬の魅力は、今後、結婚、出産等の大きな環境の変化があっても、それがプラスアルファとなることは間違いないだろう。
(文:磯部正和)

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