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エレカシにロック魂を揺さぶられ!? 注目の鍵盤ロックバンド・REALHEART’S
エレファントカシマシで“精神的なロック”に目覚める!
「初めて生で「奴隷天国」(93年発売のエレファントカシマシの7thシングル)を聴いて。“おめえだよ おめえだよ”という歌詞があって、そのときに宮本さんが一人ひとりを指さしながら『おめえだよ おめえだよ』ってやるんです。それを見たときにホントにビックリして衝撃だったし、僕の中に“精神的なロック”というものがバン!って入ってきて…。だから、REALHEART’Sは甘ったるいJ-POPではない、という感覚が僕の中ではすごくあって、“もっと頑張ろう”“絶対ここで負けちゃダメだ”と奮い立つような感覚を誰かに伝えたい。でも実際は、REALHEART’Sの曲を聴いたときに、直接的にその感じは出てないと思うんです。音楽としてにじみ出てくる前の人格形成みたいな段階で、すごく影響を受けてる…と言ったらいいですかね」(山本)
新作は「妄想の曲」、ジャケットのイラストもボーカル・山本が手がける
「魚がいっぱい泳いでいて、そこに月明かりが差し込んで、逆光で魚たちの影が見えている。さらに、そこに女の子ともう一人が手を差し伸べ合っていて、掴めるのか掴めないのかわからないけど、ものすごい速さで何かに巻き込まれて消えちゃう…というような。そういう切ない感じが自分の中に押し寄せてきて、それを曲にしようと思いました」(山本)
「写真というよりは絵が浮かぶ曲。ある意味、リアルなんだけどリアルじゃない、みたいな」(尾之内)
「『the first』は自分たちの実体験だったんですけど、「深海飛行」はファンタジーというか、聴いた人によっていろんな意味を持たせられる歌詞なのかな。例えばラブソングに捉えてもらってもいいと思いますし、聴いた人が好きなように感じてくれるのがREALHEART’Sの良さでもあるのかなと思いますね」(鈴木)
メジャーアーティストの曲を意識して楽曲制作
「曲を作るときは、メジャーシーンやランキングで流れているようなアーティストの曲をすごく意識しているんです。そういう曲と僕らの曲を比べたときに、『REALHEART’Sの曲は聴いたことはなかったけど、他の曲に比べても全然いいし、売れてもおかしくないよね』って言ってもらえるような曲を作り続けないといけないと思っています。さらに、『ライブもすごくいい』と言ってもらって、それがまた増えて、僕らのフィールドに舞い戻ってくる…。そんなことがこれからたくさん繰り返されていったら、いつか大きな場所に立てる。でも、立ってる僕らはたぶん今と変わってない、という流れが理想の音楽のやり方だと思います」(山本)
ちょうどこの春、3人は大学を卒業。社会人になったことで、最近は応援してくれる人たちの存在の大きさ、重みをいっそう感じているのだそうだ。着実にファンとの輪は広がっているといえる。そんなREALHEART’Sの“これから”にぜひ注目したい。
(文:水白 京)
新曲「深海飛行」ミュージックビデオ
配信シングル「深海飛行」
5月10日より配信スタート
公式サイト(外部サイト)
★5月13日(土)に東京・TSUTAYA O-EASTで開催される音楽イベント『oricon Sound Blowin’2017〜spring〜』に出演!