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AKB48 渡辺麻友が“脱サイボーグ”、人間味の開放で増す鮮度
CGとまで言わしめる完璧さ、まゆゆの天性のアイドル性
12年に初主演ドラマ『さばドル』(テレビ東京系)の主題歌「シンクロときめき」でソロデビュー。AKB48から12年に前田敦子、14年に大島優子が卒業すると、次世代エース候補の筆頭と目される。優等生ぶりは責任感に転じたようで、14年の総選挙で初の1位になると「これからは後輩たちがついて行きたいと思えるような先輩に。そして先輩の背中ではなく、AKB48グループの未来を見上げながら初心を忘れず、感謝の気持ちを胸に前へと進んでいきたいと思います」と、エースらしいスピーチ。さらに「私がAKB48を守ります!」と宣言した。
15年が転換期?「アイドルはトイレに行かない」幻想を打ち破る“人間宣言”
同年の総選挙では連覇はならず3位に終わったが、例年になくサバサバと明るい調子で「正直厳しいかなと感づいていたので」などとスピーチ。最後は「もう時間がないですね」と笑わせ、テレビ中継のスタジオMCをしていた宮根誠司らを「変わったね」と驚かせた。
今年7月には『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に「トリオTHE寝付けない女」のくくりで初出演。深夜2時に大量のから揚げを自分で揚げて食べていることを明かし、そのうえ、“乳首がどこにあるか服の上から当てる”特技を同じゲストの西川史子を相手に実践。肩の力の抜けたところを見せた。
さらに9月放送の『AKBINGO!』(日本テレビ系)では、柏木由紀と最強アイドルを競う企画で、座ると電流が流れるビリビリマシーンに挑戦。なかなか座れず「漏らしていい?」「漏らすぞコラァ!」などとアイドルらしからぬ言葉を口走った揚げ句、何とか座り電流を浴びて床に崩れ落ちると、「ケツがね……エグれた」などと発言しスタジオの笑いを誘った。
どこまで壊れられるか、がAKB卒業後の成功のカギ?
同写真集の発売記念イベントでは、AKB48からの卒業は「まだ」と否定しつつ、「頭の片隅にはずっとあって。ひとりでこの世界で生き残るための準備はしなくては、と思ってます」ともコメントした。アイドルとして完璧であるほど、アイドルを卒業したらマイナス要因になる。女優をやるにせよバラエティに出るにせよ、自身のイメージに凝り固まらないことは重要。そういう意味では、究極のアイドルだった渡辺麻友がどれだけ壊れられるか、がいつか来る卒業後の成功のカギを握るかもしれない。
(文:斉藤貴志)