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小池栄子、“古巣”バラエティでも絶賛の声
持ちネタ“巨乳伝”も披露 出自を隠さない潔さも好感度の要因
「この回の小池さんのおもしろさは、本当にブチ抜けていましたね。今ではすっかり名女優の彼女ですが、普通なら封印しがちな“巨乳グラドル”時代を隠すどころか、ネタとして笑いに昇華させています。この気取りのなさは、さらに視聴者からの好感度をアップさせたことでしょう」(バラエティ番組制作会社スタッフ)
そんな小池のグラドル時代は、釈由美子や井川遥などのふんわりとした“癒し系”が主流だった。そこに圧倒的な巨乳をウリにしながら小池が登場し、ほとんど笑顔を見せない“威圧系”を自称して大ブレイク。その後は持ち前の切れ味のよいトークを武器にバラエティ番組のMCへと進出。『爆笑問題の検索ちゃん』(テレビ朝日系)では、すぐに暴走する爆笑問題の太田光をうまく掌の上で転がし、なだめすかし、時には“威圧的”に叱り飛ばすMC力を披露。また『水10!ワンナイR&R』(フジテレビ系)では、人気芸人に混じって抜群のコント力を見せ、雨上がり決死隊の宮迫博之をして「彼女は天才。前に出るときはしっかり出て、引くときは引く。そのタイミングは天性のもの」とまで言わしめたのである。その一方で、『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)では企業の経営者を向こうに回し、村上龍氏の脇にひかえ、難解なビジネス問題を“やさしくやわらかく”咀嚼する補佐役としてのMCさえこなしているのである。
バラエティで彼女を見たいと切望する視聴者は今後も増える?
「狂気じみた殺人犯、キャリアウーマン、フェロモン全開の“いい女”など、小池さんの役の振り幅は非常に広い。本格派サスペンス『松本清張ドラマスペシャル 黒い樹海』(テレビ朝日系)では、沢村(一樹)さんとの不倫旅行中にバス事故で死んでしまうという、けなげで幸薄い系の女性記者役を“押し殺した演技”で熱演していました。はっきり言って、妹役で主役の北川景子さんを“喰って”ましたね」(前出のスタッフ)
グラドル、バラエティ・情報番組のMC、そして女優と進化を続けながら、それぞれのポジションでの経験を見事に吸収・昇華させている小池栄子。それでいて、“きっぷのいいチャキチャキの江戸っ子姐さん”的なイメージも捨てていない。気取りのない人柄と真摯な姿勢、そして天与の才能。そうしたものすべてが総合されて、発揮できる場所がバラエティ番組だ。機転や機知、即興性や適応力は一朝一夕に身につくものではない。今回の『しゃべくり007』では、そんな彼女の“人間力”の一端を見ることができたと言える。今では女優としても確固たるポジションを築き上げたが、バラエティタレントとしての小池栄子をもっと見たいと切望する視聴者は今後もさらに増えていくことになるだろう。