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ORICON NEWS
“天才超絶美少女”欧陽菲菲の姪、Nanaってどんな子?
“天才超絶美少女”の可愛い笑顔と素の姿は……
伯母は日本でとても有名だから、プレッシャーも感じています
Nana 興奮しています。伯母は日本でとても有名でしたので、憧れもありますし、同時にプレッシャーも感じていますね。
――欧陽菲菲さんの曲を聴かれたことは?
Nana 小さいときから、とても慣れ親しんでいました。一番好きなのは「ツーチンヅーチン」や「ラブ・イズ・オーヴァー」です。「ラブ・イズ・オーヴァー」には、恋の終わりというストーリーがあり、すべての曲にストーリーがあるところが好きです。私は悲しい曲を好む傾向にあるようで、クラシックで言えば短調の曲が好きです。
――Nanaさんは、欧陽菲菲のように歌手になりたいとは?
Nana 私の家族は、伯母だけでなく父も母も歌が上手で、私はそれには及びません。なのでチェロのほうが似合っていると思っています。私が自分の気持ちを自在に表現できるのは、今はチェロが一番です。
――歌が上手い遺伝子をお持ちのようなので、歌ったらきっとお上手なのでしょう。
Nana その遺伝子はあるかもしれませんが、今のところはチェロの遺伝子のほうが爆発しているみたいです(笑)。でも、ポップスも聴いたりしますし、歌うことも好きですよ。
――そもそも、チェロを始めたきっかけは?
Nana 幼少期から様々な音楽のレッスンを受けていました。チェロは人の声にいちばん近い音の出る楽器だと言われているのですが、6歳になったあるとき、チェロの音色を聴いて「良い音だな〜」と、とてもひかれました。4歳のときからオペラを聴いたりなどしていて、5歳でピアノを始めていたので、小さい頃から音楽に対する感受性が豊かだったようです。最初は音色にひかれ、やり始めるうちに目標も生まれました。
――目標としたチェリストは?
Nana 最初は、ヨーヨー・マさんでした。当時の私にとって神のような存在で、台北でライブがあるたびに見に行っていました。今は、ダヴィド・ゲリンガスさんです。一度オランダでお目にかかったことがあって。いつか彼のレッスンを受けたいと思っています。
綾瀬はるかさんと共演したい!
Nana いつも学校から帰るとまっさきに練習して、それこそ宿題をやるよりも前に練習しています。でもそれは、もはや練習というより習慣ですね。ヨーヨー・マさんという目標がありましたので、特に苦に感じたことはありません。妹と姉からは、「もっと遊べばいいのに」と言われますが、私にとっては練習が重要で、土日も遊びに行ったりはしませんでした。負けず嫌いという面もあったと思います。ひとつのことを決めたら執着するところがあるんです。以前はチェロの練習と学校だけでしたけど、今はこうして取材を受けたりするなど、それ以外の時間も増えました。なので、限られた時間の中で、いかに効率的に練習するかを考えるようになりました。
――現在はチェリストだけでなく女優業も。女優という仕事は、自分の中ではどういう存在になっていますか?
Nana 初めて演技の仕事をしたのは、12歳のときでした。最初は分からないことも多かったのですが、少しずつ経験を重ねながら今も日々勉強しています。12歳の当時は、経験がなかったからこその自然な演技が出来ていたと思いますが、今はいろいろ考えるようになり、どんどん難しさを感じています。ただ演技をすることによって、違う世界に行けると感じています。チェロを演奏するとき、ステージに立つとそこには違う世界が広がっている。それと同じです。演技をすることで、自分とは違う人間になれる楽しみもあります。たとえば「ラブ・イズ・オーヴァー」を演奏するとき、この曲は悲しい失恋の曲ですが、昔恋人に騙されて失恋する役をやったことがあって、その役の気持ちを思い出しながら演奏しています。私にとって、演技することもチェロを演奏することも、相乗効果があると思っています。
――どちらか1本に絞るのではなく、両方やっていきたいと。
Nana 女優とチェロ演奏家、どちらも自分の中にあっていいと思っています。今の私は、学生、役者、演奏家という3つの顔があり、限られた時間の中でその3つをやりくりしている。母も女優でしたが、今は主婦もやりながら他の仕事もしているわけで、私としては、複数の顔を持つことは決して特別なことではありません。せっかく両方の仕事をいただけるのだから、この素晴らしいチャンスを、どんどん活かしていきたいと思っています。
――では最後に、日本の女優で共演してみたい方はいますか?
Nana 綾瀬はるかさん。昨年『カンヌ国際映画祭』にノミネートされた映画『海街diary』を見て、すてきな女優さんだと思いました。
(文:榑林史章/写真:ウチダアキヤ)