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ORICON NEWS
UNISON SQUARE GARDEN 結成10周年でブレイクのワケ
転機はアニメ『TIGER&BUNNY』タイアップ
2008年7月に1stシングル「センチメンタルピリオド」でデビューして以降は、ライブ活動やタワーレコードなどCDショップの熱烈プッシュを受けてバンドシーンで存在感を高めていった彼ら。転機となったのが、2011年5月発売のシングル「オリオンをなぞる」がTVアニメ『TIGER&BUNNY』OPテーマに起用されたことだ。同アニメはアメコミ風のヒーローアニメだが、主人公が“企業に所属するサラリーマン”という設定に加えて、登場するヒーローに実在企業のスポンサーがつくというユニークな試みで、“ダークホース”ながらもスマッシュヒット。OPテーマの「オリオンをなぞる」も初の累積1万枚超え(累積売上1.9万枚)となるなど、好セールスを記録した。その後も『TIGER&BUNNY』関連では「リニアブルーを聴きながら」、「harmonized finale」を劇場版主題歌として書き下ろしたほか、『夜桜四重奏』シリーズ関連のテーマソングなどアニメタイアップを通して認知を拡大。アニメ関連媒体や「リスアニ!LIVE」といった関連イベントにも積極的に出演し、アニメファンからの人気を確固たるものとしていった。
“ユニゾンなら間違いない”というアニメファンからの信頼
しかし彼らの場合、単にアニメタイアップをつけるだけではなく、音楽とストイックに向き合い、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「SUMMER SONIC」といった夏フェス出演やthe pillows、TRICERATOPSのライブ出演など、インディーズ時代から軸としてきたライブ活動を継続してきたことも、強固なファン層形成へとつながっている。昨年8月発売の最新アルバム『Cathcer In The Spy』が自己最高となる最高5位、累積2.2万枚を記録していることからも、一過性ではないコアなファンがついていることが窺える。
新曲はアニメ『血界戦線』の世界観とキャラクターによるダンスのギャップが話題
「シュガーソングとビターステップ」が売り上げを伸ばしている中、7月24日には初の日本武道館での単独ライブが予定されている。結成10年目にして、ひとつのブレイクポイントを迎え、新たなスタートラインに立とうとしているUNISON SQUARE GARDEN。久しぶりに王道の邦楽ロックバンドがシーンを賑わせることになるか、さらなる飛躍に期待したい。