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月9ドラマで見せたジャニーズっぽくない?中島裕翔の“馴染み”力
◆キラキラしたキャラクターだけではない
そんな中島の“馴染み”力が如何なく発揮されたのは、『半沢直樹』だろう。中島は半沢直樹の部下役の新人サラリーマンの中西英治という役を演じたが、この演技にツイッターでは「ジャニーズの人とはわからなかった」「でもそこがリアリティがある」「本当にこういう2年目のサラリーマンいそう」という評価の声が多数あがった。
このサラリーマン中西役の姿は、ドラマやCM制作などの関係者の心にも響いていたのか、最近は前出のドラマ『デート』のほか、日本生命、AOKIのCMにもフレッシュなサラリーマンという設定で出演している。
実際にはまだ21歳の中島だが、そんな彼のサラリーマン役が観る人に印象を残しているのは、決して誇張することなく、観る人の周囲にもいそうなリアリティのある新人サラリーマンとして映像のなかに存在しているからだろう。また、同じサラリーマンという役のなかでも、『半沢直樹』では新人ということで百戦錬磨の先輩サラリーマンに交じって葛藤する姿を、『デート』では人が良くて真っ直ぐな人物像をしっかりと演じ分けている。
◆新たな姿を期待させるスクリーンデビュー作
河田という役は、単なるキラキラした芸能人ではなく、葛藤や焦燥感のある人物像だけに、演じがいのある役になると思われる。共演の菅田将暉や柳楽優弥も若手実力派との呼び声が高い俳優であるが、『半沢直樹』や『デート』など、さまざまな作品で培った中島の経験が、映画でも存分に活かされることが期待できそうだ。
Hey! Say! JUMPとしてのアイドル活動では、そのメンバーとして唯一無二の存在感を放ち、光り輝く姿をみせながらも、俳優業ではそんなオーラをキレイに消し去り、身近にいそうな普通の人を普通に演じ、しかも観るものにしっかりと印象を残す中島。そんな現実にいそうなリアルを感じさせるのも、彼の馴染み力と特筆すべき演技力からなのだろう。この先、とんでもない悪役などまた違った一面を観たいと思わせてくれる。