ORICON NEWS
『妖怪ウォッチ』大ヒットの裏にある、ラッキィ池田の“存在感”
2014年 年間音楽&映像ランキング特集
“ヒットの裏に人気の“振り付け師”!シーンを牽引してきたラッキィ池田
そもそも裏方の存在だった振り付け師たちが次々とクローズアップされ始めたのは、90年代あたりから。当時から活躍する重鎮として、AKB48の「恋するフォーチュンクッッキー」の振り付けを手掛け、自身もタレントとして活躍するパパイヤ鈴木、モーニング娘。の「LOVEマシーン」など、インパクトのある踊りが話題となった夏まゆみ、少女時代の“美脚ダンス”を生み出した仲宗根梨乃など、一般の人も名前が思い浮かぶ振り付け師たちも少なくない。彼らが振り付けを手掛けた曲は、“振り”とワンセットで大ヒットしているものがほとんどで、今や楽曲人気と振り付けは切っても切れない関係。つまり“歌って踊る”スタイルの定着と共に、振り付け師たちの存在も認知されてきたわけだが、その元祖といえるのがラッキィ池田だ。
彼が表舞台に登場し、いわゆる“振り付け師”という職業が世間に知られたのは1980年代。当時、カップラーメンのCMの振り付けで注目されたラッキィ池田が、子ども用のじょうろを頭上にくくりつけて踊る姿は衝撃的だったのだが、“振りを付け師”の存在が最初に広まったのはこの瞬間から。歌詞の世界観に合わせた特徴のあるダンス、誰もがマネできる覚えやすいポーズ、意表をつく予想外の動きなど、曲と一体化できるキャッチーで覚えやすい振り付けは、この頃からラッキィ池田の得意芸でありルーツ。ヒットを生み出す大事な要素=振り付け師ブームもここから始まったといえる。
TRF超えなるか!? 2015年はエクササイズでの『妖怪ウォッチ』ブームの到来!?
また、12月29日には、エクササイズDVD『TRF イージー・ドゥ・ダンササイズ』シリーズを大ヒットさせたavex dancercizeレーベルよりDVD『ゲラゲラポーのうた ダンササイズ』とDVD BOOK(「情熱の赤ニャン」と「魅惑の青ニャン」2冊同時発売/宝島社)が発売される。DVD内では、キング・クリームソーダが歌う「ゲラゲラポーのうた」の振り付けをしたラッキィ池田が、エクササイズ用に振り付け、わかりやすく指導している。年末は、Dream5&キング・クリームソーダの妖怪チームが2014年の顔として『紅白』出場も果たすが、2015年も同テーマソングがエクササイズとして、引き続き『妖怪ウォッチ』ブームを牽引してくれそうだ。
(文:若松正子)