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家入レオ『初ワンマンツアー集大成ライブをレポート』

 この春に高校を卒業、同時に“現役高校生シンガーソングライター”という肩書きからも卒業を迎えたばかりの家入レオが3月17日、自身初となるワンマンライブツアーの追加公演を東京・赤坂BLITZで行った。力強い歌声と全身全霊のパフォーマンスで魅了した、瑞々しさ溢れるステージをお届けする。

18歳、全身全霊のパフォーマンス

 1月に福岡、大阪、名古屋、東京の4ヶ所で行われた本公演から、衣装やセットリストを一新して行われた今回の追加公演。1曲目は、昨年の『第54回 輝く!日本レコード大賞』で最優秀新人賞を受賞した大ヒットナンバー「Shine」。マイクを片手にアカペラで歌い出すと、たちまち彼女の世界に引き込まれていく。次に、14歳の時に書き上げたというロックチューン「Last Stage」を力強く歌い上げた後は、ポップなナンバーが続いていく。5曲目の「Hello」では、「もっともっとみなさんの声、聞かせてください!」とコール&レスポンスを繰り広げ、たたみかけるように会場をヒートアップさせていく。

 その後も、観客1人ひとりに語りかけるように響いた「キミだけ」、伸びやかな高音に魅せられた「Lady Mary」、思春期の心の叫びを歌い反響を呼んだ3rdシングル「Bless You」、鮮烈なインパクトを与えたデビュー曲「サブリナ」など、“17歳の大人でも子供でもない気持ちを忘れたくなくて書いた”という1stアルバム『LEO』の収録曲を中心に熱唱。「私の想いが、少しでもみなさんにちゃんと伝わりますように」と語ったように、真摯に音楽を伝えようとする気持ちが歌声、そしてすべてのパフォーマンスから伝わってくるようだった。

 本編最後には、東京で3度目の春を迎えたという彼女が「私にとっては春が1年の締めくくり。新しいことを始めるときに不安になることもあると思うけど、(そんな人に)“私がいるよ”という気持ちで歌います」と、花びらが舞い散るステージで「ripe」を歌唱。その想いを会場のファンの心に届けた。

みなさんの前で歌うのが一番好き

 アンコールでは、「この春から、私は音楽でまっすぐに生きて行くことになります」と、ファンの前でその決意を表明。そして、彼女の“セカンドステージ”の幕開けを飾る、リリースが発表されたばかりの新曲「Message」(5月22日発売)を初披露。「いつも私を支えてくださるみなさんと一緒に、明日を目指して歩いていきたいという思いを込めて書きました」という、明日への希望が詰まった楽曲を歌い上げると、客席からは大きな歓声が沸き起こった。

 ライブ中、「家やスタジオで歌うのも好きだけど、みなさんの前で歌うのが一番好き、(みなさんから)逆にパワーをもらっているので、今度は何倍にもして返したい」と感謝の気持ちを度々口にした、この日のラストは「Say Goodbye」。曲ごとに異なる歌声、表情で一瞬もステージから目が離せない全17曲、90分に渡るステージを締めくくった。昨年2月のデビューから1年。さまざまな経験を通し、成長の一途をたどった彼女の晴れやかな表情が印象的だった。

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