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染谷将太『自分もそうしてみよう――とはならないけど 演じるのはおもしろい』
女性って複雑だなぁと(笑)
【染谷】 いや、まったくないです(笑)。恥ずかしかったですから……。でも、恥ずかしいくらいが千葉を演じるうえではいいと思ったんですよね。
──さすがですね。すーちゃん、まいちゃん、さわ子さんは、異なるタイプでありつつも女性の気持ちを代弁しているキャラクター。20代の男性から見て、彼女たちはどう映りましたか?
【染谷】 女性って複雑だなぁと(笑)。「結婚したい」とか、そういうことは分かるけれど、なんだろう……女性って悩みやすいですよね?悩みを引きずることが多いっていうか。僕は悩みをひきずることはあまりないので、複雑さとか日々悶々としたものを持っていることとか、男とは違うんだなと。それが女性としての魅力なのかもしれないですけどね。
──そんな悩める女性のなかで働く千葉。今回はカフェのバイトの青年という役柄でしたが、染谷さん自身はバイトの経験は?
【染谷】 今回じゃないんですが、以前にカフェ店員の役をやる機会があって、1日だけバイトをしたことがあるんです。あと、高校のときにバイトをしてみようと思って面接に行ったことも。でも、ことごとく落とされました。接客は無理だと思ったので、デリバリーのキッチンのバイトの面接を受けたんですけど、「(仕事柄)急に休むことがあります」っていってしまって。受かるわけないですよね(苦笑)。
──その当時は、すでに俳優として活躍していたと思いますが、なぜバイトをしようと?
【染谷】 知らない職業を経験してみたくて、ですね。聞こえが悪いかもしれないけれど、バイトは時給で換算されるので、お金を稼ぐことを肌で実感できると思ったんです。俳優という仕事はそういう感覚がないので。
自分自身としては無理…
【染谷】 接客だったんですが、恐かったですね。
──恐い?
【染谷】 「笑顔で接客ができないのか!」といわれて「できません」と答えてしまって(苦笑)。今回のように千葉として、役としては(笑顔で接客)できるんですけど、自分自身としては無理。芝居は作り物の世界なので、そこでカフェ店員を装う(演じる)ことはできるんですけど。
──そういうものですか(苦笑)。ほかに役としてやってみたい職業はありますか?
【染谷】 スーツを着たサラリーマンやヤクザとかはやったことがないので、やってみたいですね。
──サラリーマンにヤクザ、楽しみにしています。最後に、今やってみたいこと、興味あることは?
【染谷】 富士山に登ってみたいんですよね。誰でも登れるような山は、たまに登ったりしていたんですけど。とくにきっかけがあったというわけではなく、昔からいつかは、と思っていて。あれだけ身近にある山なのに登ったことがないというはなんか残念な気がして。実は昨年登ろうとしたんですけど、タイミングが悪くて……。今年、登れるかどうかはまだ分からないですけど、挑戦してみたいです。
──ということは、もう登る準備は万全?
【染谷】 いえ、全然できていないので、これからします(笑)。
(文:新谷里映/撮り下ろし写真:片山よしお)
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映画情報
すーちゃん まいちゃん さわ子さん
すーちゃん、まいちゃん、さわ子さんは、かつてのバイト仲間。それから十数年、今でも友情は続いている。料理好きでカフェ勤務歴十数年のすーちゃんの、最近の関心事はもっぱら職場の中田マネージャー)。OA機器メーカー勤務のまいちゃんは、現在不毛な恋愛中。そして、WEBデザイナーとして働くさわ子さんは、母と二人で祖母の介護の日々。仕事、年齢、貯金、結婚、妊娠、介護……それぞれの道を歩いてきた彼女たちの悩みはつきない。ふと、立ち止まり、よぎる不安―《あたしが選んできたことは、ぜんぶ間違っていたの?》それでも彼女たちは“ちょこっと”の幸せを見つけて、今を生きていく―。
監督:御法川修
出演:柴咲コウ 真木よう子 寺島しのぶ 染谷将太 井浦新
【映画予告編】 【OFFICIAL SITE】
2013年3月2日(土)全国ロードショー
(C)2012 映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』製作委員会
関連リンク
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