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ももいろクローバーZ『“ももクロサンタ”からの贈り物★恒例クリスマスライブをレポート』
「1年の集大成を見せる場」 “涙”で幕開けた今年のももクリ
冒頭の映像でファンからもらい泣きしたのか、有安杏果は早くも泣き顔だったが、ロックナンバー「サラバ、愛しき悲しみたちよ」がスタートすると、すぐに笑顔満開。火柱が無数に上がるような熱いパフォーマンスで、1曲目から観客のテンションはヒートアップ!続く「Wee-Tee-Wee-Tee」や「黒い週末」というハイテンポナンバーで、序盤からアリーナを揺らしていく。「メリークリスマ〜ス!」とサンタ衣装ではしゃぐ5人。百田夏菜子が「ももクロの1年の集大成を見せる場。今までの私たち、新しい私たちを見せられたら」と張り切ると、客席からは「かなこぉ〜」コール。『紅白』初出場決定がメンバーの口から改めてアナウンスされると拍手喝采で、玉井詩織は「いいかーお前らー!紅白の向こう側に行ける力をくれるかー!?」とあおった。
MC後もパワー全開。アップテンポナンバー「DNA狂詩曲」、「Z女戦争」を立て続けに披露し、ファンとのかけ声も相まって“ももクロ旋風”を巻き起こす。今年の『ももクリ』開催記念シングル「僕等のセンチュリー」もお披露目。<Love>、<Peace>のかけ声で、アリーナ中央に設けられたステージに向かってランウェイを歩き、ファンに360度囲まれた絶景を楽しんだ。UFO型のゴンドラで上空から登場すると「ワニとシャンプー」と「PUSH」を連発。ステージに降り立てば「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」をノンストップで歌唱し、広い空間を縦横無尽に駆け巡る。ジェットコースターに乗っているかのような、息もつかせないパフォーマンスの数々で“モノノフ”たちを魅了する。
西武ドーム2Days決定!「これからも走り続けます」
メンバーにとってサプライズのクリスマスプレゼントとなったのが、松崎しげるの登場。もはや“クロ”つながりでお馴染みとなった松崎が「愛のメモリー」に乗せて、2013年4月13日、14日に西武ドーム2Days公演決定を発表するとメンバーは大慌て。「前に1回やったでしょ?だから2倍、2倍!」と松崎から陽気に祝福されると、百田は「マジ!?」と驚き、メンバー全員で体を寄せ合った。紅白初出場が叶い、今年は『ももクリ』で仕事納めにならず、もう一花咲かせることになったももクロ。百田は「私たちには大きな壁がないとダメ。すぐサボろうとするから。紅白に向けて、西武ドームに向けて、これからも走り続けます」と堂々宣言。本編ラストはその勢いのまま「走れ!」でフィナーレを迎えた。
アンコール1曲目は「スターダストセレナーデ」。紅白を祝うかのように場内には紅と白の巨大バルーンが観客席に放られて祝福ムードが漂い、ラスト曲「ももクロのニッポン万歳!」では再びUFO型のゴンドラに乗り、聖夜に駆けつけた“モモノフ”たちに感謝の言葉を投げかけた。高城が「来年のクリスマスも今年以上のものを作りたい」とさらなる飛躍を誓うと、佐々木彩夏は「これからも前に進む勇気をください」。玉井は「夢を叶えるということは、また新しい夢が生まれるってこと」。有安は「ももか」コールを一身に受けて「みんな、ずるいよ〜」と泣き出すも「幸せです。ずっと応援してください!」。百田は「壁は、大きな夢でもある。壁を超えつつ、夢を叶えながらたくさんの気持ちをみなさんに届けられたら」と目にいっぱい溜めた涙を拭いながら頭を下げた。
場内からは鳴り止まない「世界のももクロナンバーワン!」コール。それに応えるかのように5人は「世界のモモノフナンバーワン!」と、ありったけの想いをひとことに込めた。紅白に挑む想い、そして次に繋げようとする決意、そしてまだまだ夢の途中であることを強く感じさせる、今年のももクロの“集大成”ライブだった。
(photo by Hajime Kamiiisaka)
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