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WORLD ORDER Special Interview 自分が変われば世界が変わる 文明の転換期の今こそ世界で勝負
“よりキャッチーに”を意識した
須藤WORLD ORDERを最初に立ちあげたときから、海外で勝負しようという意志はありました。世界で表現するのであれば、日本的なサブカルの要素を全面的に出していけば受け入れてもらえるだろうという考えでしたね。やっぱり西洋人の真似をしてもウケないとわかっていたので、ハリウッド映画に出てくるような日本人像を目指しました。スーツを着てメガネをかけてお辞儀をするっていうイメージを海外の人は持っていると思うんですよ。そういったデフォルメされた日本人像を逆手にとって表現したら、海外の方に“これが日本人だよね”とウケてもらえたんです。
――今作はWORLD ORDER初のシングルですね。「FIND THE LIGHT」は、みなさんが出演されている「洋服の青山」のCM曲ですが、どのように生まれた曲なんですか?
須藤まず「洋服の青山」さんがロゴを変えてリニューアルするということで僕らがイメージキャラクターに決まり、CMで使う曲を依頼されたところから始まりました。そのコンセプト“クオリティとパワー”を意識して作っています。
――3Dサウンドのような広がりがありますね。そして須藤さんの繊細で心地よい声。
須藤そうですかね?ありがとうございます(笑)。心地いいかな?俺の声って?(と、メンバーに聞く)
全員(笑)
――α波が出ているような声だなと。
須藤あ、わかりましたか!
――(笑)で「FIND THE LIGHT」ですが。
須藤15秒のCMのなかで僕らのパフォーマンスと、企業のメッセージを伝えるというところで、まず15秒での表現っていうのが今までの僕らにはなかった世界でしたから、よりキャッチーにということを意識しました。なので今までのWORLD ORDERの曲に比べるとかなりキャッチーになっているんじゃないかな。
作り込まれたものではない臨場感
野口……緊張感はあまりないっすね。きっとメイキング映像用に作ったんですよ(笑)。
須藤自分たちのミュージックビデオ(MV)のときはけっこう緊張感ありますよ。やっぱり何ヶ月もかけてやっているのでピリピリしていますけど、CMはもともとある僕らのパフォーマンスをやっているので意外と楽しくやってるよね。
――もう1曲の「PERMANENT REVOLUTION」のMVはラブ&ピースな内容だなと感じましたが、そういうメッセージを今の社会情勢のなかで発信するということに意味があるのではないかと思うのですが。
須藤直訳すると“永続革命”なんです。WORLD ORDERは世界秩序という意味合いなんですけれど、文明の転換点に僕らは今立っていると思うのでこういう作品を作りました。僕らが作品を作るときは必ず物語性とコンセプトを持って作っています。
――前作『WORLD ORDER』では東京、今回は韓国の街中でパフォーマンスしていますね。あれはゲリラ撮影なんですか?
須藤ちゃんと許可を取っていますよ。初期の作品はすべてゲリラ撮影ですけどね。
――周りのギャラリーの反応がおもしろいです。
須藤そうですね。周りが日常というところがおもしろいんですよ。ハマるものっていうのは結局、臨場感技術なんですよね。自分がまさにその場にいるかのような感覚になるものは流行るんですよ。たとえば、小説などは文字しかなくて、でも満員電車のなかで読んで涙する人がいるっていうのはそういうことなんですよね。WORLD ORDERのMVにハマると言ってもらえるのは、そこで普通に見ている人たちのリアクションがあるからなんです。あのダンスをスタジオでやっていたとしても、最初はスゴイと思うかもしれないけど何回も見れない。それは臨場感が何もないからなんです。
――なるほど……。
落合元気さんは周りの反応をすごく見ていて、僕らがどんなにいいダンスをしていても反応が悪かったらやり直し、とかよくあります。
須藤メンバーはみんなダンサーだからクオリティの高いダンスをすることに集中する。そのなかで僕はリアクションのバランスを重視していて、何度もしつこくしぶとく撮るので時間はかかりますね。周りの臨場感は作り込まれたものではないので、僕が見ても伝わってきます。
(文:三沢千晶)
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