アパレル市場全体が落ち込んでいる中、オーダースーツ市場は年々盛り上がっているという。ラファブリックは、2016年には昨対300％という驚異の成長率を記録した。オーダースーツが注目される理由について“自分らしさが注目される時代”と語る森社長。「週末に着る服はみんなこだわりますよね。ビジネスマンにとってスーツは週5日着るものですが、もっと自由に、自分らしくクリエイティブな着こなしができるようになりました」（森社長）

カスタムオーダースーツブランド「ラファブリック」を展開する
ライフスタイルデザイン森雄一郎社長

「ラファブリック」は、一度来店して店頭で採寸するだけで、2回目以降はクラウドで管理するサイズデータを活用し、PCやスマホから気軽にオーダースーツを注文できるシステムを構築。2着目以降をWEBで気軽にオーダーできる新しいシステムが、オーダースーツの入り口を広げ、ユーザーを着実に増やしている。生地、デザインはもちろん、オーダースーツの証でもある袖口に本物のボタンを備える“本切羽”加工や、裏地の色や柄、ラペル（襟）の細さ、ボタン、ジャケットの丈、ポケットの位置や角度などの細かなオプションまで個人の好みに合わせてチョイスできる。カスタムオーダーパターンはなんと15億通り以上だという。

また、オーダーメードの内容だけでなく、多種多様な“自分らしさ”を表現できるコンセプチュアルな商品ラインナップを用意。ひとつは、NASAが宇宙で定温を保つために作った素材「アウトラスト」を使ったものや、家庭用洗濯機で洗える素材を使ったスーツなど、機能性にこだわりぬいた「THE TECH」シリーズ。さらに、素材も染料も天然素材を基に国内の縫製工場で仕上げた、社会とのつながりを感じられるオーガニックスーツ「THE SOCIAL」シリーズや上質なウールを作るために必要な“良い水”にこだわって水の都と呼ばれる岐阜県大垣で製作する「THE ROOTS」シリーズも展開する。機能性やストーリー性のある選択肢が、ユーザーの“自分らしさ”に寄り添っている。今後も商品ラインナップは拡大していく予定だそう。

「ラファブリック」のユーザーは、マネジメント職になり、部下を持つ30代前半のステップアップ中のビジネスマンが圧倒的に多い。毎回10万円をスーツにかけることはできない、でも仕事着にもこだわりたい、そういった人たちの新たな選択肢として利用されているようだ。

この爪切りは、世界のトップネイリストが愛用している逸品。評価される理由は、“刃合わせの精密さ”だ。余計な力は不要で、スッと切れるため爪への負担が少なく、また美しく仕上がる。この、繊細な刃先を絶妙な角度で合わせる作業は、人間の手でしか作ることができないという。SUWADAの爪切りは名入れ加工もでき、切れ味が悪くなってきたら研ぎ直しなどのメンテナンスも受け付けてくれる。多くの爪切りは買い替えるものというイメージがあるなか、“一生もの”の爪切りとして、ホンモノにこだわる男からも購入があるという。

世界に流通する高品質ネイルニッパー
「SUWADA」小林知行社長 SUWADA　爪切り　CLASSIC（L）7020円

「最近ではお客さまの男女比は半々くらいで男性客からの購入も多数あります。このモデルは、男性の手のひらにしっかり収まるサイズ感と、切れ味の良さ、手入れのしやすさで道具にこだわりのある男性にもご愛顧いただいています。特に、外周りの営業の方や外仕事などで靴を履く時間が長い方の足の爪のケアにもお使いいただいているようです」（小林社長）

クラフトマンシップを感じられる職人仕上げの上質なアイテムは、今注目をされているもののひとつ。SUWADAのルーツは、釘を切るための巨大ニッパーのような特殊な道具「喰切（くいきり）」の製造だ。釘を切るためには、釘よりも数段硬い金属にするために素材を鍛えなくてはならない。さらにその高硬度金属を職人が一つ一つ手作業で刀のような切れ味に研いできた。時代が変わり、爪切りに形は変わったが、本質は変わらず機械に頼らず手作業で製造をしている。SUWADAの職人たちにとっては、“刃物を作っている”という認識だ。

モノづくりの職人魂が同メーカーの誇りでもある。職人魂が響き合い、スイスの時計職人たちを支えてきた世界最高峰の精密ピンセット・ツイザーメーカーのrubis社とコラボレーションをしているほか、加工の技を間近で見られるSUWADAのオープンファクトリーは、地元新潟では観光名所のひとつにもなっている。