2016-12-22

激しさと切なさがリアル。
これまでのシリーズとは違う戦い
――まずは今回の『ローグ・ワン』ですが、映画の感想はいかがですか?
こんどうようぢ 僕は『スター・ウォーズ』シリーズは、昨年の『フォースの覚醒』しか観ていないので2作品目になりますが、ここまで物語が壮大なのかって思いました。戦闘の激しさや厳しさ、切なさがリアルで、映像的には実際にこういう星が存在するんじゃないかっていうくらいの世界観でしたね。
時人 最近の映画は女の子が強いなって思ったのがひとつと、戦闘アクションはリアルで見応えありました。『スター・ウォーズ』シリーズってもっと“SF”していたと思うんですけど、今回はあまりそのあたりを感じなかったというか。フォースもなく戦ういち戦士たちの物語で、これまでのシリーズとは違う戦いでした。終盤が『エピソード4』へつながっていくわけですが、そういうことを気にしないで観られたこともいいですよね。だから『スター・ウォーズ』初心者でも楽しめると思いますよ。
バトシン 僕は初心者なんですけど楽しかったです!

時人 これを観ると、シリーズ全作観たくなるでしょ?
バトシン そう思いました! いろいろな個性のあるキャラクターが出てきて、そのあたりも興味深く観ました。僕は、K-2SOが好きですね。ちょっとツンデレでかわいくて。けど、最後のほうで仲間のために戦う姿がすごくカッコよくって、ドロイドなのに“ああいう行動”をとるところにジーンときました。ラストのほうの帝国軍が迫ってきても最後まで戦い抜く姿にやられましたね!
こんどうようぢ もともと僕は、それほど戦う系が好みじゃないというか(笑)。どれくらいの人が死んだんだろうとか、描かれない戦争の後ろ側を考えちゃうんですよ。みんながみんな命令を受けて自分の命を投げ出せるのかとか、そうところに気が回っちゃう。でも、大義のためにとか誰かのためにという勇気はすごいと思っていて、この『ローグ・ワン』は真剣に観ました。
――家族愛や仲間との友情など感動的なシーンも多いですが、グッときた瞬間は?
こんどうようぢ 映画を観ると毎回仲間を大事にしようとか思うけれど、僕はそのとき思うだけ(笑)。映画の世界は、家族愛もあれば仲間との友情もあり、何かのためにひとつになろうというメッセージがありますけど、現実世界では思ったことがないので映画を観て毎回うらやましいと思います。
バトシン 仲間同士の強い絆が映し出されるシーンがたくさんありましたよね。希望を次につなげるためにはやらなくてはならない、そのために自分たちは犠牲になってもいい、みたいなところがすごくよかったです。
こんどうようぢ そんなことふつうの人は思えないよね?
時人 そんなことねえよ! 僕はやんちゃしてたほうなので、仲間意識が高いんです。誰かのためになにかをする、犠牲になることを厭わないというか。昔のそういう頃を思い出しました。
こんどうようぢ 僕だったら反乱軍とか無理! ずっと「はいはいはい」って帝国軍の言う通りにする(笑)。でも、権力に立ち向かう気持ちとか力って本当にすごいよね。
初めてでも大興奮のアクションシーン!
ダース・ベイダー登場に感動
――ちなみに今回の『ローグ・ワン』に登場するキャラクターでお互いに近いのは?
こんどうようぢ それほどふたりの中身を知らないからな〜(笑)。ふたりともストームトルーパーでいいんじゃない? 雑な感じで!
バトシン 兵隊ですか(笑)。僕はダース・ベイダーですよ。
時人 それ副社長じゃん。でもアナキンはイケメンだったのにむちゃくちゃになっちゃったから、そういう願いを込めてダース・ベイダーでいいと思う。バトシン、イケメンだから、将来はハゲちらかしてほしい。
バトシン それもう願望じゃないですか!
時人 でも、アナキンっぽい。一歩間違えば、ダークサイドに吸い込まれそうな雰囲気はすごく出てると思う。心の闇を感じるよね(笑)。
バトシン 誰も反乱軍いないですね(笑)!
時人 ようぢ君はくそネガティブだから、この映画にはいないタイプだよ(笑)。
こんどうようぢ でも、キャシアンの「誰もが自分のしたいことをできるわけじゃない」っていうセリフは印象的だった。自分の仕事とも重なって共感しました。
――こんどうさんは映画を観る前に、今作にダース・ベイダーが出るのかを気にしていましたね。
こんどうようぢ それはやっぱり気になりますよ! 登場シーンは、最初だれだかわからなくて、あの音楽が流れて「きたきたーー!」ってテンションあがりました。しかも強い! 戦っている姿がカッコよすぎてしびれますよね!
――さて、『スター・ウォーズ』最新作の『ローグ・ワン』ですが、同世代の人にはどんなところを観て欲しいですか?
こんどうようぢ 『スター・ウォーズ』ファンには絶対ですね。これまでと違う驚きと興奮と“オドロキ”があって! 僕はK-2SOがかわいすぎてニヤニヤしていました。主人公が女性ですし、女の子も楽しめると思います。
バトシン 戦闘シーンの圧倒的な迫力のアクションがとにかくすごかったです! それに友情、仲間の絆、興奮、感動、そういう要素がすべてつまっている映画ですよね。ここからシリーズを観始めようと思いました。『スター・ウォーズ』をこれからの人も楽しめますよ!
時人 深く考えなくてもおもしろいと思います。もちろん掘り下げて考えながら観ても楽しいですけど、何も考えなくても十分おもしろい。とくに僕らの世代は、深く掘り下げるっていう映画の観方をあまりしないので、ふつうに観て感じたことをそのまま楽しんでもらえればと思います。

同じ女の子として
尊敬の眼差しで観ちゃいました
――まずは今回の『ローグ・ワン』ですが、映画の感想はいかがですか?
紗蘭 最初のシーンからジーンときちゃいました! 物語のなかで、主人公のジンはひとりで行動を起こしますけど、自分には絶対無理だから勇気があってすごいなって心打たれました。同じ女の子として、私には不可能なことをしていたので、尊敬の眼差しで観ちゃいましたね。
メル 私は『スター・ウォーズ』シリーズを観たことがなかったので今回初めて観ましたが、感動しました! 実は3D映画を観るのも初めてで、字幕が浮き出ていることに驚いて(笑)。映像がすごかったですね。ストーリーも初めて観るタイプの映画だったので、すごく楽しめました!
松本鈴香 私も『スター・ウォーズ』は初めて。だから最初はストーリーの展開が読めなくてドキドキしていたけれど、いつのまにかどんどん入り込んでいきました! いろいろな惑星が出てきて、まるで自分も一緒に旅しているみたいでした。意外だったのが、泣けるシーンがひとつやふたつじゃなくてたくさん! 周りの人も気になって見渡しちゃいました(笑)。

紗蘭 私も泣いた! 隣の席の人も鼻すすってたよ(笑)。
松本鈴香 両隣にふたり(紗蘭とメル)が座っていて恥ずかしいから我慢してたけど、いっぱい感動しました!
紗蘭 あと、東京ディズニーランドが大好きで、「スター・ツアーズ」によく乗るんですけど、映画の宇宙船の移動の瞬間の映像とか自分がいま東京ディズニーランドにいて「スター・ツアーズ」に乗っているんじゃないかっていう気分になるくらい同じだったから、感動しました! すごく楽しかったですし、ディズニーランドのアトラクションのほうの再現力もすごいなって思いました。
――泣けるシーンが多かったと話題に出ましたが、とくにラスト30分はヤバイですよね!
紗蘭 そう! クライマックスに近づいていくにつれてヤバイ!
松本鈴香 悲しかった〜。とくに戦闘シーンですね。でも、最初に仲間同士で意見が割れても、いざとなるとしっかり団結する展開に感動しちゃって。そこでもう泣きそうになってました。
紗蘭 ナイスチームプレイ! もあったよね。巨大なロボット(カーゴ・ウォーカー)に攻め込まれるシーンで、仲間たちが救援に駆けつけるシーンでは、そのタイミングに大興奮でした。もともとハラハラするシーンが好きなので、そのシーンのあたりの展開は手に汗握って目が離せませんでした。
メル 目が見えないチアルートと、彼といつも一緒にいるベイズの絆がよかったです。目が見えないチアルートの代わりに動いてあげたり、ふたりでひとつのタッグとしてお互いを補い合っているところとか素敵でした。
松本鈴香 あと、アクション映画でも女の子にはラブ要素が必要なんです。男と女がいたらくっついて欲しいと思っちゃう(笑)。『スター・ウォーズ』にそういう要素もあるのが意外でした。すごくよかったです!
紗蘭 そう! よかったよね!! キスしちゃえって思ってた(笑)。
メル ラブは絶対必要(笑)! ともに戦っていたふたりの間に愛があるのかないのか、男性はまた違う見方をするかもしれませんけど、女性はふたりの距離が近づいていくシーンにキュンキュンしちゃうと思う。
紗蘭 女の子にはそこも観て欲しいよね!
松本鈴香 カップルで観るのにいいかも。3Dメガネがあるから、男の子は泣いても涙隠せるし(笑)。
父と娘の愛情って
特別なものがあるんじゃないかな
――主人公の女戦士、ジン・アーソについては、どういう感想ですか? 強いヒロインで、カッコいいキャラクターだったと思いますが。
紗蘭 彼女がチームの中心になって、自分の意思で物事を決めていくところは憧れました。私も意見を言うほうではあるけど、彼女ほど体が張れるかどうかはわからない。簡単にはできないかもしれないですね。
松本鈴香 私もジンはすごく勇気ある女性だなという印象です。自分が先頭に立って指揮を執って、自分よりも明らかに強い男の人たちを率いちゃう力がすごいなって。そういうことは信頼とか絆がないと絶対に無理だと思うので、うらやましいし尊敬しちゃいます。
メル 私は盲目のチアルートが好きすぎて(笑)。彼がひとりで敵に立ち向かうシーンが、すっごいカッコいいと思いました。女の子だったら守ってほしいと思う。めっちゃカッコよかったので、そのシーンがすごく印象に残っています。チアルートが出てくるシーンばっかり集中して観ちゃいました(笑)。
紗蘭 ジンは家族愛も強いので、そこもいいですね。もちろん私にも家族愛はありますが、彼女ほど体を張ってできるかなって。憧れの存在って感じです。
松本鈴香 私も片親でお父さんなんですけど、ジンとゲイレンの父娘の愛情には共感して泣いてしまうところがたくさんありました。親子の愛情のなかでも、父と娘って特別なものがあるんじゃないかなって思いました。
――今回の『ローグ・ワン』を体験して、『スター・ウォーズ』シリーズに興味を持ちました?
メル ほかの作品が気になりすぎて、めっちゃ観たくなりました!
紗蘭 ブルーレイを持っているので、早く家に帰って観直したいです。また新たな発見があるかもしれない!
松本鈴香 父親との愛情の物語にグッとくるタイプなので、ほかの作品も楽しみです! 先日も父の誕生日で会ったばかりなんですけど、また会いに行こうと思いました。『ローグ・ワン』は、父と一緒にもう1回観に行きたいです。
(文:鴇田崇/写真:草刈雅之)

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前を描くアナザー・ストーリーが誕生。銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器<デス・スター>。その設計図を奪うための反乱軍の極秘チーム<ロ―グ・ワン>に加わった女戦士ジンは、希望を取り戻すため、仲間とともに97.6%生還不可能なミッションに挑む。
『エピソード4』の冒頭でレイア姫がR2-D2に託した<デス・スター>の設計図は、いかにして入手されたのか? 初めて描かれるキャラクターたちが繰り広げる新たな物語によって、スター・ウォーズの世界はさらにドラマティックに進化する!
監督:ギャレス・エドワーズ
製作:キャスリーン・ケネディ
出演:フェリシティ・ジョーンズ/ディエゴ・ルナ/ベン・メンデルソーン/ドニー・イェン/チアン・ウェン/フォレスト・ウィテカー/マッツ・ミケルセン/アラン・テュディック
原題:ROGUE ONE A STAR WARS STORY
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
12月16日(金) 全国ロードショー
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