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ap bank fes ’12 Fund for Japan『青空の下に響き渡った極上の歌声とパフォーマンス、『ap bank fes』が刻んだ新たな物語の1ページ<1日目>』

 今年の『ap bank fes ’12 Fund for Japan』は、“つま恋”に加えて、“淡路島”、“みちのく”でも開催され、計7公演に。みんなの思いがひとつに繋がる新しい旅は、7月14日、15日、16日のつま恋からスタートした。

7月14日 <1日目>

 

海外から初のゲストも参加

 8回目の開催となった2012年の『ap bank fes』。約2万8千人の大きな拍手と声援に迎えられたBank Bandが奏でるウエルカムソング「よく来たね」を聴くと、『ap bank fes』にやってきたんだなぁと思う人も多いことだろう。

 最初のGreat Artistは、Salyu。つま恋のフィールドを風のように吹き抜ける彼女の歌声は、とても力強くて、あのか細い身体のどこにそんな力が宿っているのだろうと、いつも驚かされる。情景も空気の匂いもすべて彼女の色に染まるSalyuの歌声は、今年もつま恋のフィールドを埋めた観客の心に響き渡っていた。櫻井和寿が「僕の友人です」と紹介したのは、スガ シカオ。彼は高揚感たっぷりの“スガファンク”を鳴らしまくり、観客はその心地よいグルーブに思い思いに反応していた。また、MC時には櫻井とap裏話(?)をして観客を笑わせたり、Salyuをステージに呼びこんで、「Physical」を一緒に歌うなど、スガからのスペシャルなプレゼントに大きな歓声があがった。

 3日間で17組のアーティストやバンドが参加した今年の『ap bank fes』は、9組が初参加組。海外からの初ゲストJASON MRAZは、アコギを抱え、裸足でステージに登場し、伸びやかな歌声を響かせた。世界的に活動をしているグラミー賞アーティストである彼は、自身も環境問題に関する活動を積極的に行っているアーティスト。通訳を介して伝えた「あなたの光を誰かに照らし、誰かに気づいてもらいましょう。Don’t give up.諦めない自分のため。あなたのため僕も諦めない」の言葉にはやはり説得力があった。

つま恋に沸き起こる拍手と大歓声

 櫻井が「あの歌声をしっかり刻みこんでもらいたいと思います」とステージに迎え入れたのは、平井堅。彼は「告白」を歌う前に「閉塞感漂う曲なので、apには不似合いな曲なんですけど」と苦笑いしていたが、つま恋の開放的な空の下で、心の奥底にある思いを吐露する歌を聴くのも決して悪くないと思えたのは、平井の声には聴き手の心を掴む力があり、彼にしか作ることのできない世界を持っているからだろう。どんな場所であっても、平井堅は平井堅。これぞボーカリストだと思った。

 Band Act1組目のSpitzがステージに登場すると、大歓声と拍手が沸き起こった。その歓声は、『ap bank fes』にSpitzが参加してくれることをたくさんの人たちが待ち望んでいたんだなと思えるほど、本当に大きかった。草野マサムネの高音が、つま恋の緑のフィールドに響き渡り、繊細さと大胆さを持つSpitzのバンドサウンドに観客は高揚し、彼ららしいゆる〜いMCには思わず笑みがこぼれた。結成25周年を迎えたSpitzは、「スパイダー」、「空も飛べるはず」、「恋する凡人」など、新旧織り交ぜた選曲の1時間のライブで、ライブバンド・Spitzを強く印象付けた。

【7月14日 出演アーティスト】
Bank Band with Great Artists/SalyuJASON MRAZスガ シカオ平井堅(50音順)
Band Act/SpitzMr.Children
(文:松浦靖恵/撮りおろし写真:石渡憲一、渡部伸)

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7月14日 <1日目>
7月15日 <2日目>
7月16日 <3日目>
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