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高月彩良&有村架純『イメージしたときに自分から出た声』
自然にそうなった…いちばん想いを込めたセリフ
有村画が先にありますので。逆に、“ここは笑っているんだ”とかわかりやすさもあって、やりやすい面もありました。
――有村さんは少し声も変えた感じですか?
有村声を作ろう、という意識はなかったです。ただ、品のあるお嬢さんをイメージしたとき、自分から出たのがああいう声でした。過去に観た作品とかから、“お嬢さんはこんな感じかな”って思いました。
――杏奈は良い子そうにしていて、知り合ったばかりの女の子に急に暴言を吐いたり、その後で泣きながら「私は私が嫌い」と言ったり。感情の起伏が激しいところがありますね。
高月あそこは溜まりに溜まっていたものが出ちゃったんでしょうね。別にひどいことを言われたわけではないけど、杏奈は敏感に受け取りやすいので。本当に複雑な女の子。怒るときも泣くときも、感情を全面には出さない。発散できて気持ちいい泣き方ではなく、心のなかでウーッと叫ぶような。そこに気をつかいました。“心のなかで”というところを。
――マーニーの「あなたを愛してるわ」といったセリフは、ドラマとかでもあまりないですよね?
有村単にひとりの友だちとして杏奈を大好きな気持ちもありますけど、マーニーにとって、それ以上の特別な存在です。その背景を踏まえて杏奈と関わると、自然とああいう言葉になったと思います。私がいちばん想いを込めたセリフでもありました。
――そこは映画を最後まで観るとわかりますよね。おふたりはこうした“ひと夏の思い出”って、何かありますか?
有村田舎の祖母の家に行って、キャンプしたり、川で遊んだり、バーベキューをしたり、すごくアクティブでした。
高月楽しいこともたくさんしてきたはずなんですけど、真っ先に思い浮かぶのは“宿題が大変だったな”という(笑)。コツコツできなくて、最後に溜めちゃうタイプなんです。結局、宿題に追われていることが思い出になってしまって(笑)。
有村私は宿題は、前半は少しずつやって、残り2〜3週間で一気にガーッとやります。
――今年の夏は良い思い出はできそうですか?
高月お祭りに行きたいです。浴衣は持っていないので、借りようかな?
有村私は東京に来てから、花火大会に行ったことがないんです。だから、今年は行ってみたいです。あと、映画館で『思い出のマーニー』を観たいですね。
高月私はもう、弟や友だち何人かを「一緒に観に行こう」と誘っています(笑)。ちょっとテレくさいけど、みんなに観てほしいので。
(文:斉藤貴志/撮り下ろし写真:逢坂 聡)
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思い出のマーニー
関連リンク
・<インタビュー1>私も不器用で…
・<インタビュー2>想いを込めたセリフ
・『思い出のマーニー』公式サイト