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栗山千明『変わらない“変化”への欲求』

クールビューティと称される凛とした存在感と、シリアスからコメディまでこなす幅広い演技力を併せ持つ女優・栗山千明。本格的な女優として今年15周年を迎え、改めてこれまでの女優人生を振り返る。さらに、29歳という“大人なの女性”に変貌を遂げた彼女が、1人の女性としての展望も明かしてくれた。

“無知”だからこそ飛び込めたことが10代は多かった

──栗山さんは1999年に映画『死国』でデビューして、翌年『バトル・ロワイアル』、さらに、『キル・ビル Vol.1』と、他の女優さんではなかなか味わえない貴重な体験をされてきましたよね。
栗山千明そうですね。10代の頃は、たまたま特殊な役をずっとやっていまして(笑)。そのイメージが皆さんのベースにもあるのかなって思うんです。印象が付いてしまうと、それを良い意味で裏切りたい欲求ってあるじゃないですか? 清純派でずっとやってきた方は大変だと思うんですけど、私の場合は出だしが特殊だったので、変化をつけやすいところはあったかもって思うんです。

――特殊な役の連チャンである意味助かったと(笑)。
栗山そうです、そうです(笑)。

――故・深作欣二さん、クエンティン・タランティーノという日米を代表する監督作品に出演したワケですから。並みの女優さんでは経験できません。
栗山元々、お芝居に対して詳しくなかったので、10代の頃は正直「すごい人なんだろうなぁ…」というくらいしかなかったんです。たまたまお会いして、お仕事させていただいたのは、本当に幸運だったなと思いますね。今みたいにある程度、知識がある上で臨んだら逆にビビっちゃって何も出来なかったかも知れないですね。

――知らなかったゆえに思いっきり出来たと?
栗山今だったら完全に萎縮しちゃってましたね。無知だからこそ飛び込めたことが10代は多かったと思います。『キル・ビル』の撮影で、3ヶ月くらいロスにアパート借りて1人暮らしをしてたんですけど、今はできないですね。あの時は17歳で、「ラッキー!! ちょっと海外行ってくる」みたいな(笑)。

──『キル・ビル Vol.1』の撮影現場を経験して、海外の撮影方法と日本の撮影の違いはやっぱりありましたか?
栗山撮影というよりは、国民性の差というか、よく言うと大らかで楽しく撮影をしている。ちょっと悪く言うと大ざっぱというかルーズというか(笑)。日本だと、休憩に入る時に「1時間後に再開です」とキッチリ決めていますけど、向こうは「そろそろやる?」くらいなノリで。

深作監督は凄くシャイな方でしたね

――そんなリラックスした撮影とは真逆に、深作監督といえば、若い頃は角材を振り回しながら監督をしていたというほど血の気も多い方という逸話もありますからね(笑)。
栗山真夏の撮影だったんですけど、誰よりも元気でお若い印象を受けました。でも、女性にはシャイだったような気がします。『男性には厳しく指導してるような場面もあったんですけど、女優さんに対して怖いそぶりをしているのは見なかったですね。だから、あまりにも何も言ってくれないから「今の演技で本当に大丈夫なのかな!?」って、逆に心配でしたね。

――確かに不安ですねぇ。
栗山でも、深作さんが亡くなられた後に、私が出演したシーンに感動して下さって、一番お気に入りの曲をそのシーンで使用したという話を後から聞いて。

――あぁ〜それは嬉しいですね。
栗山嬉しかったですね(しみじみ)。私の経験上、怖いと思われている人ほど、会ってみるとそうでもないと言いますか。蜷川(幸雄)さんもそうでしたね。あとは広い視野で全体を見通しているという部分でも共通していたと思います。

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