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SHINee『初アリーナツアーに20万人が熱狂!加速する5人の圧巻のステージ』

 4月から3ヶ月にわたって行われたツアー『SHINee THE FIRST JAPAN ARENA TOUR “SHINee WORLD 2012”』では、7都市全20公演、20万人を動員!まさに今の5人の勢いを象徴するステージパフォーマンスが、東京公演最終日となった6月24日、代々木競技場第一体育館でも繰り広げられたのだった。

5人の個性と才能が発揮されたパフォーマンス

 1曲目の「LUCIFER」から「Amigo」や「JULIETTE」と、畳み掛けるように1stアルバム『THE FIRST』に収録された楽曲を披露。「LUCIFER」ではこぶしを高く突き上げながら力強い足踏みを、「Amigo」ではオンユ、ジョンヒョン、ミンホがワイヤーに吊り上げられ、最後に5人が同時にジャンプするとステージに炎が沸き上がった。イントロが流れると、会場から悲鳴にも似た歓声が沸き起こった2ndシングル「JULIETTE」では、ジョンヒョンが羽根を付けて飛び、「The SHINee World」ではポップで爽やかな「JULIETTE」から一変、重厚なロックチューンで5人は頭を振り乱し、男らしさを強調!楽曲ごとにまったく異なるSHINeeワールド、その後もさまざまなカラーを見せ、観客を魅了し続けた。

 「代々木のみなさーん、『SHINee THE FIRST JAPAN ARENA TOUR』へようこそ!たくさんきてくれてありがとうございます。SHINeeと一緒に最後まで楽しみましょう〜」(オンユ)、「会いたかったです〜!みなさんやっぱり元気ですね!みなさんに負けないように僕たちも頑張ります!」(ジョンヒョン)、「今日は最後の最後まで楽しんでいきたいと思います!」(キー)と観客に再会の喜びとライブへの意気込みを語る3人に対し、ミンホは「みなさんの声が聞きたいですね!みなさん楽しんでますかー!イエーイ!」と、観客と早速コール&レスポンス。またテミンは「僕の虜にならないように気を付けてくださいね…(笑)」と照れ笑いを浮かべながらコメント。会場は和やかなムードになる。今回のツアーでは、前回に比べ、目にみえて5人の日本語が上達!パフォーマンスでは、高い技術と斬新な演出で観客を圧倒するも、MCでは親近感を感じさせるトークで一気に観客との距離を縮める。またそれぞれのコメントにメンバーが日本語でツッコミを入れたりと、多忙な日々にも関わらず、日本のファンに自らの言葉で想いを伝えるため、ひたむきに努力している5人の仲の良さが垣間見えたのだった。

 また、ソロコーナーでは、5人各々の個性、突出した才能が露呈!トップバッターを飾ったミンホは、ダンサーとともにクリス・ブラウンの「ターン・アップ・ザ・ミュージック」でセクシーでスタイリッシュなパフォーマンスを披露。オンユは、ソロコーナー唯一のバラード曲、安全地帯の「Friends」で、圧倒的な声量と超絶ロングトーンを披露。観客は彼のとてつもない歌唱力の高さに驚きの表情を浮かべながらも、称賛の拍手を送った。一変してキーは、レディー・ガガの「Hair+Judas」をファッショナブルにカラフルに染め上げ、ジョンヒョンは、バンドを携え、L’Arc〜en〜Cielの「Driver’s High」をステージ左右を汗だくになりながら走り回り、パワフルに熱唱。ラストを飾ったテミンは、キュートさは一切封印し、KORNの「Get up」で誰よりも熱く激しいパフォーマンスでワイルドに決めた。

ファンへの感謝も…温かい空気に包まれた会場

 そして、5月にリリースされた新曲「Sherlock」のイントロが流れると、会場から「SHINee’s Back」の大歓声が。そもそもSHINeeのライブは5人ならではのフォーメーションダンスも見どころであるが、この曲では、サビでメンバーが腕を組み、大股になって闊歩する独創的な振付けがあったりと、常に最先端をいくSHINeeのセンスの高さ、いい意味でのひと筋縄ではいかない多面体の魅力が濃縮されていた。

 後半、メンバー1人ひとりから日本のファンへの感謝の気持ちを述べたメッセージ映像が映し出された。日本デビュー前から今まで5人が活動する姿を映しながら、不安、葛藤を抱えつつも、応援してくれる日本のファンの期待に応えようとする5人の熱意を痛感。「音楽は世界共通の言葉といいますが、文化や言葉の違いにもかかわらず、いつも温かい声援、大きな感動をありがとうございます。こんな特別な気持ちを感じさせてくれる日本のファンのみなさんに心から感謝したいと思います」とテミンが最後を締めくくると、5人は深々と礼をし、この日最大の拍手が彼らに注がれた。温かな空気が流れるなか、本編ラストナンバー「Kiss Kiss Kiss」を披露。オンユは涙をタオルでぬぐいながらも、最後には笑顔で、5人と1万2000人の観客の想いはひとつとなった。

 アンコールにはツアーを振り返り、札幌でキーだけが温泉に入れず、1人で韓国でミュージカルのスケジュールが入っていたエピソードや、神戸牛をはじめ、地方ごとの食べ物が美味しかったことなどを話したあと、キーが突然「ペンライトがなかったらきっと寂しいかも」と言い、「みなさん、せーので消してみましょう」(ミンホ)と、1万2千のライトが消え、会場が真っ暗に。再び「せーの」のコールでペンライトが点灯すると「うわーーきれいーー!」と大興奮するメンバー。全29曲、3時間に及んだライブはあっという間に終了。名残惜しそうにステージの端から端まで移動し、メンバーは観客とのコミュニケーションを最後まで楽しんだ。

 ミンホが「いつか過去を振り返ったときに、今日という日は絶対に忘れない思い出となるでしょう」と前述の映像のなかで述べていたように、今回のツアーはメンバー、訪れたすべての観客にとって、いつまでも鮮烈に残る刺激的で温かい記憶となったに違いない。
(文:星野彩乃)

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