息をするように近づいて 鼻の先すぐで笑い合う
だけど本当に欲しいもの それはそれは儚いまぼろし
「ここにはない どこにもない シアワセなんて」
こじ開けて覗かせて 閉じてく[悲傷(ソロウ)]
そんな言葉を聞きたいんじゃない ズルい 卑怯なほど澄んだ笑顔
あなたの寂しさを 私が抱き留めて 海の底に沈めばいいと
歪んだ願いが支配してゆく呼吸生きていて欲しいだけだよ
この声と同じように 痛みもさぁ消えてしまえそれが今叶う[の]なら 怖いものなんてない
これで終わり…これで終わりなの
我慢するだけの優しさが 激しい想いをかき乱す
ふぞろいなふたり寄り添って 感傷的な夢を見てたね
苦いほど甘すぎる 過ぎた時間が
近すぎて遠ざける つらい[二律背反(ジレンマ)]
側にいる[理由になるなら] 誰かの代わりでもかまわない
あなたの悲しみが 私を突き刺して 息も絶えてしまえばいいと
行き止まりの願いを飲み込んだ吐息
言葉じゃ届かないでしょう
長い夜 星たちを越えて今出逢ったのにそれさえも泡になる つかめない想い
未完成な 魔法が解けてく…
この涙が海に 海が氷になり 粉々に散ってしまえるまで
愛しさに溺れて沈んでゆく前に
そう決めたハズなのに
あなたの寂しさを 私が抱き留めて 海の底に沈めばいいと
あなたの悲しみが 私を突き刺して 息も絶えてしまえばいい…
その涙ぬぐうように 冷えた手が頬に触れた
重なればあたたかく 強く響いてく
呪いのような 魔法は解けたの
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