日本文学振興会は4日、第145回芥川賞・直木賞(平成23年度上半期)の候補作を発表した。芥川龍之介賞候補には、今回で3度目のノミネートとなる本谷有希子氏の『ぬるい毒』と、4度目のノミネートとなる山崎ナオコーラ氏の『ニキの屈辱』をはじめ全6作。21歳の現役大学生・水原涼氏のデビュー作『甘露』も選出されており、大型新人の動向も話題を集めそうだ。一方、直木三十五賞候補には50歳で執筆活動をスタートさせ、こちらも4度目のノミネートとなった葉室麟氏の『恋しぐれ』を含む全5作。受賞作を決める選考会は14日、今回も東京・築地「新喜楽」にて行われる。
2011/07/04