世界的なファッション誌『VOGUE（ヴォーグ）』の日本版『VOGUE NIPPON』が、“圧倒的な活躍をみせた女性”を選出する『VOGUE NIPPON Women of the Year 2010』の授賞式が22日、都内ホテルで行われた。第6回を数える今年の受賞者は石原さとみ、加藤ミリヤ、草刈民代、クルム伊達公子、黒木メイサ、西原理恵子、TAO、寺島しのぶの8人（五十音順）。中国・広州で開催中のアジア大会に出場中のため欠席した伊達を除く7人がお気に入りのファッションで登壇した。

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　建築家の中村竜治氏が制作した紙製のトロフィーを受け取った黒木は、スラリとした足がのぞく黒のドレスで登場。「今年はソロライブができてうれしかった。常に一瞬一瞬を大事に生きて、輝いた日々を過ごせたらいいなと思っています」と受賞の喜びを語った。

　モノトーンのドレスが多い中、グリーンが鮮やかなミニドレス姿で目を引いた石原は「23歳、大人っぽくもあり、かわいらしくもある服を選びました」。今年を振り返り、「2010年は転機となった年。うしなう辛さを知り、得られる大切さ喜びも知りました。どう見られたいかではなく、どうありたいかが大事なことに気が付きました」と話した。

　映画『キャタピラー』で、ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞（銀熊賞）を受賞した寺島のファッションは「左右非対称」がテーマ。今年一年を表す漢字に「熊」を挙げ、「今を大切に、前と上だけを見て貪欲に進んでいきたい」とさらなる活躍を誓っていた。2007年には母で女優の富司純子も選定されており、初の母娘受賞となった。

　昨年バレエ界を引退し、今年から本格的に女優業をスタートさせた草刈は「好きな色で選びました」というベージュのロングドレス姿を披露。「もっともっと芝居をすることに慣れて、芝居をすることで輝けたら」と語り、西原は「漫画家生活26年。場違いに気づきました。46歳のおばちゃんにはキツイですよ」と自身の漫画のごとく会場の笑いを誘い、著書『この世でいちばん大事な【カネ】の話』の出版元の理論社が先月倒産したことを「印税2000万円、一瞬で取りっぱぐれた」と笑いにしていた。

　ファッションモデルのTAOは「ファッションとは女性で、ヒョロヒョロな体型に生まれた私に意味と自信と輝きをもたらしてくれるもの」とラルフローレンの黒のロングドレスで登場。音楽活動とあわせて、自ら立ち上げたファッション＆ジュエリーブランドのデザイナーとしても活躍する加藤は、お気に入りのブランド・ジェレミースコットの新作を着用し「授賞式のような場でもレザーで自分を表現したかった」と話していた。

◆豪華有名人が揃う歴代の受賞者　2009年｜2008年｜2007年