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野沢直子、現在の女性芸人は「羨ましい…」

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 お笑いタレントの野沢直子が、初の著書『アップリケ』(ワニブックス)を発売し話題を集めている。このほどORICON STYLEのインタビューに応じた野沢は、同作への思いはもちろん、現在の女性お笑い芸人について、同じ道を歩んだ“同志”であるダウンタウンやウッチャンナンチャンらについても余すところなく語ってくれた。

 初の著書『アップリケ』は、1980年代というバブル真っ只中を過ごした両親を持ち、彼らに翻弄されながらも、自分の人生を歩んでいく繊細な少年・文化を中心に、友人や恋人との出会いを通じて成長していく様を描いた本格的な“純文学”。完成までに2年の歳月を要したという野沢は「実は、書いているときは何を伝えたかったというのは全く分からなかったんです。80年代に自分が遊んでたクラブやカフェバーのでのことを思い出して、みんなどうしているんだろう?って。年齢的にいえば子どももいるだろうし、当時と同じ仕事をしているんだろうか?とか考えているうちに、そういう人たちの子どもを主人公にして何か書こうと思ったんです」と執筆のきっかけを明かす。

 1980年代といえば、野沢は売れっ子芸人として数々のバラエティに出演し、“お笑い第3世代”としてダウンタウン、ウッチャンナンチャンらと共に新たな“笑いの扉”を開いた。「あの時代を生きた人の子どもたちを描いてみたかったんです。ちょうど松っちゃんも子どもが出来たことだし(笑)。ただ、自分で何を表現したかったかは本になって初めてわかったんです。『あぁ、自分のことを言いたかったんだ…』って」。

 主人公・文化は、自分でミシンで縫った奇抜な洋服を着て町を歩く事が大好きな少年。人とは異なった趣味嗜好を持つ文化は、ことあるごとに同級生からやっかみの対象に…。「いま私がアメリカに住んでいるから特に感じるんですけど、多民族国家なので、100人いれば100通りの価値観があるし、それを表現する事に恐れが無い。価値観という意味では日本は窮屈だと思いました」と自身の思いを明かす。

 1991年にそれまでのレギュラー番組を全て捨て、アメリカに旅立ったのも“窮屈”だと感じたからなのであろうか? 「いえ、それは違いますね。大きな勘違いなんですけど、アメリカでお笑いがしたいという気持ちが強くて行っちゃった(笑)。当時も、色々なひとからレギュラー捨てたらもったいないって言われて。未だにもったいなかったって言われます。確かに迷惑かけたという思いはあるけど、もったいないって言う感覚は全くなかった。そういうこと考えると価値観が違うのかなって…。意図していたわけではないけど、結果としてそういう気持ちをこの作品で吐き出したかったのかもしれないですね」。

 現在では、友近や森三中、椿鬼奴など、所属事務所の後輩を筆頭に、すっかり“女性芸人”というポジションが確立しているが、その礎を築いた1人が野沢だ。ダウンタウンらと共演した伝説のコント番組『夢で逢えたら』(フジテレビ系)を筆頭に数々のバラエティで確固たるポジションを確立してきた野沢にとって、現在の日本のお笑い界はどのように映るのだろうか? 「私が日本にいた頃は、やっぱり男性にはかなわないという思いが強かった。ダウンタウンやウンナンの方が全然面白いんですよ。『所詮、男社会かな』って、コントの被り物したまま悩みました(笑)。男性の方が(笑いの)センスがあるんですよ。女の人は過激に行こうとすると主観的になるから」と意外な返答がかえってきた。「でも、今の女性芸人の方たちは本当に凄い。しっかりと自分の持ち味を出しながらポジションを確保している。今は女性でも希望者が多いので切磋琢磨も出来るんでしょうね」と羨ましそうに語った。

 現在、1男2女の母として立派に子育てをまっとうしている野沢だが、今後も年に1度は“出稼ぎ”と称し、日本に帰り、今の日本の笑いを肌で感じていくという。「松ちゃんも子ども出来たでしょ? ウチの子が4、5歳の頃、卑猥な言葉を憶えさせようとしていたから、復讐してやろうかな(笑)。実は小説の第2弾も書いていて、もし許されるのなら出したいですね。多少、浦島太郎状態になるんで、ネットで日本の状況は逐一チェックしますよ(笑)」。

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