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【編集長の目っ!】琴線のその向こうにある“何か”を揺さぶる“ブンブン”

■日本が世界に誇るジャパンブランド・BOOM BOOM SATELLITES

 BOOM BOOM SATELLITES(BBS)の音楽ほど説明に困るものはない。別に説明しなくてもいいわけなんだけど、でもそれが本来の“音楽”だと思う。誰がどうジャンル分けしても、名前を付けても、聴いている人がそうじゃないと思ったらそうじゃないのだから。で、BBSの音楽はダンスミュージック?ロックミュージック?エレクトロ?色々な答えが返ってきそうだが、でもやっぱり括れない。それはBBSの音楽に限らないとは思うが、個人的にはBBSの音楽を聴くたびにそんな思いになる。たぶんその唯一無二の世界観こそが、これまでBBSが圧倒的な影響力と存在感を世界中にしらしめしてきた所以なのではないだろうか。

BOOM BOOM SATELLITES ※川島道行(下)、中野雅之(上) 

BOOM BOOM SATELLITES ※川島道行(下)、中野雅之(上) 

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 1997年、その熱狂はヨーロッパから始まった。絶賛は彼らが生きる日本よりも先に、ヨーロッパ全土を駆け巡った。“逆輸入”という形で日本での評価が日に日に高まっていくわけだが、やはりそこは外国人と、細胞レベル、DNAの違いだろうか?ヒット曲を評価するときに、“そのせつない、琴線に触れるメロディーが…”という表現をよく見かける。日本人のDNAの中に潜むであろう琴線とは、“心の奥深くにある、物事に感動・共鳴しやすい感情を、琴の糸にたとえていった言葉”らしいが、実際自分でもよく使うし、美しい旋律や、美メロをこよなく愛する日本人、奥ゆかしさや、わびさびを愛する日本人が好きそうな、よくできた言葉だ。

 でもBBSの音やリズムは、その琴線に触れるどころか、激しく揺さぶって、しまいには壊してしまい、その向こうにある、コトバでは表せない、口に出せない感情に訴えかけてくるのではないだろうか?琴線を破壊し、魂に訴えかけてくる…。だからBBSの音楽は、人種、国境、境界線関係なしで、聴く人を選ばず、世界中の人々の胸に飛び込んでいくのではないだろうか?世界に誇るべきジャパン・ブランドだ。

 昨年7月28日に東京・渋谷O-EASTで、久々に彼らのライブを観たが、まさに圧巻。ものすごい音圧とド迫力のビートに、お客さんはただただ身を委ねるしかない。興奮が伝わってくる。解放されている。解放されながら、また体の中にエネルギーを蓄えていくとでも言おうか……。人間の“ど真ん中”に響き渡るBBSの音に、改めて感動した。

 川島道行(G&Vo&Programing)、中野雅之(B&Programing)、ふたりの天才クリエイターが創り出す、唯一無二のBBSの世界が詰まった初のベスト盤『19972007』が発売された。今からでも遅くない、BBSの世界をまだ体験、体感したことない人は、この全30曲138分間、身を委ねてみることをオススメする。

アルバムのキャッチーがまた素晴らしい。
“快楽を超えたリズム、批評を超えたロック、哲学を超えたメッセージ”。



 Boom Boom Satellites

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関連写真

  • BOOM BOOM SATELLITES ※川島道行(下)、中野雅之(上) 
  • 初のベストアルバム『19972007』(初回盤) 
  • 初のベストアルバム『19972007』(通常盤) 

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