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【編集長の目っ!】年末という“特別月”を制したアーティストは…?

■AKB48、いきものがかりが大躍進!!

 1/18付のオリコンランキングは、恒例の年末年始2週分の合算のランキングになる。影響が大きいのはなんといっても『NHK紅白歌合戦』。この出場歌手の作品が、このランキングで大きく上昇する。TOP50内で最も大きな上昇率を見せたのはシングルでは坂本冬美「また君に恋してる/アジアの海賊」(87位→15位)と、東方神起「Stand by U」(112位→40位)、アルバムでは木村カエラ『HOCUSPOCUS』(228位→40位)だった。カエラが歌った「Butterfly」がシングル化されていないため、その収録アルバムが急上昇した。

AKB48「RIVER」 

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 そんな中でも注目したいのは、AKB48の大躍進ぶりだ。『紅白歌合戦』への出場、年末の音楽番組の特番での露出が、旧譜を動かした。「RIVER」61位→21位、「言い訳Maybe」128位→43位、「涙サプライズ!」169→55位、「大声ダイアモンド」142位→58位、「10年桜」157位→61位と、昨年リリースした作品全てを含め、最近の5作が全て急上昇し、TOP100入りするという人気だ。さらにAKB48の派生ユニット・ノースリーブスの「キスの流星」が90位→56位と、劇場でのパフォーマンス、日本武道館公演、テレビ、雑誌での露出、細かなプロモーションなども含め、着実にチカラを付けてきた彼女達が、より広い層に認知された。AKB=秋葉原の小劇場から、一気に全国制覇だ。今年リリースが期待されているアルバムに大きな注目が集まる。

 それと、いきものがかり。12/23に発売された彼らのアルバム『ハジマリノウタ』が、発売以来デイリーランキング1位を続け、今週の合算ランキングで16.1枚をセールスし、3週連続1位に。アルバムの3週連続1位は、竹内まりや『Expressions』(08/10/13付〜10/27付)以来で、しかもオリジナルアルバムでの記録だけに意味がある。さらにシングル「YELL/じょいふる」も23位→12位と上昇、シングルとしては自身初の10万枚を突破した。音楽番組、賞番組、『紅白』と、12月の彼らの露出量はもの凄かったが、歌の魅力とその世界観を、多くの人にきちんと届けることができた。

 1stアルバム『My song Your song』(08/12/24)も148位→99位→58位と上昇、累積も44万枚を超え、今作も現時点で約36.1万枚を売上げ、好調に推移している。オリジナルアルバムが、2作連続で35万枚を超えるセールスになり、確実にまたひとつ上のステージに上がった感がある彼ら。今年は47都道府県ツアーが控えており、さらに大きく飛躍してくれそうだ。

 昨年の『オリコン年間ランキング2009』で4冠(シングル/アルバム/音楽DVD/アーティスト・トータル・セールス)を制し、音楽マーケットの牽引役となった。『紅白歌合戦』にも初出場し、1年間通して注目を集めた彼らのミュージックビデオ集DVD『5×10 All the BEST! CLIPS1999-2009』が、DVD総合ランキングの首位に、なんと10週ぶりに返り咲いた。この他にも彼らのDVD作品が軒並み売上げを伸ばし、TOP100内に6作品ランクインしてきた。“今一番観たいアーティスト”嵐の力を見せ付ける形となった。

 年末という“特別月間”の風を追い風にし、それに乗り、新たな年を好調なスタートで飛び出していったアーティスト達の、今年の動きに注目したい。


 AKB48いきものがかり坂本冬美東方神起木村カエラ

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関連写真

  • AKB48「RIVER」 
  • いきものがかり「ハジマリノウタ」 
  • 嵐「5×10 All the BEST! CLIPS 1999-2009」 

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