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「青春アミーゴ」プロデューサーが語る制作秘話

周水(Shusui)氏  作詞家/作曲家/プロデューサー

シングルが売れないといわれるなか2005年後半にミリオンヒットを記録し、年間シングルチャートのトップに踊り出た修二と彰「青春アミーゴ」。本作のプロデュースを手がけた周水氏は、cannaとしてのアーティスト活動を経て、現在は作家&プロデュース活動に専念している。スウェーデンの作家チームとのコラボによる新しい楽曲制作を進める彼に、その手法、そしてヒットの秘密を聞いた。


――周水さんが手がけたシングル「青春アミーゴ」が、ミリオンを突破と大ヒット中ですね。

【周水】 ありがとうございます。いつも音楽を楽しんで作りたいと思っているのですが、そうやって作った結果が自然にこのような形になって、嬉しいですね。でも、実際のところは、周囲の方たちから「良かったね」って言われて実感が湧いています。僕らは「ラッキーだったな」と、むしろ一歩引いて客観的な感じで見ているんですよね。

――今作は北欧のクリエイターたちとの共作になっています。こういったコラボレーションが実現するまでの経緯を教えてください。

【周水】 2003年にcannaの活動を停止したのですが、もともと作曲が好きで、デビュー前から作家として他の人に楽曲を提供していたので、もう一度作家に戻ってみようかな、と。そして、もっと自由な発想で、いろんな方たちと出会って曲を作っていきたいなと思っていたんです。
 そんな時に、デビュー前からお世話になっていた方に、「スウェーデンに面白いソングライターの事務所があるから一度行ってみたら」って勧められたんですよ。悩んでいた時期だったから、すごく気軽な気持ちで出かけて1ヶ月ほど生活したんです。その時に、いろんなソングライターと知り合い、日常を共に過ごす中で音楽を作っていったのですが、その経験がすごく新鮮で楽しかった。彼らはすごく発想が自由で、日本から来た僕の事を一人の作家としてフラットに接してくれたんです。

――北欧では作家が音楽チームを組むケースが多いそうですが、どういった点が新鮮でしたか。

【周水】 だいたい2〜3人、多くて4人くらいのソングライター&プロデューサーチームを組んでいて、最初から最後まで、つまりデモテープの完成まで全員で協力しあいながら、作詞、作曲、編曲の作業を行っていくんですよね。必要とあれば楽器の演奏やミックス等々もやる。それは僕にとってすごく特殊であり刺激的でしたね。 その事務所にはそういう作家チームがいくつも所属していて、それぞれ年齢もキャリアも好きなジャンルもバラバラなんですよ。そこで、いろんなクリエイターと出会って、いろんなものを自分の中に発見できたし、アイディア、エネルギーをもらったのが今の楽曲制作に活きていますね。

――「青春アミーゴ」を共作したチームについて教えてください。

【周水】 その作家事務所はストックホルムに本部があるんですが、そのほかにもカールスタッドという学生街があって、今作を一緒に制作したフレデリックとオラとヨナスは、そこをベースに活動している作家です。普段であれば僕が向こうへ行ったり、彼らが日本に来て制作していますが、今回のやり取りは、時間がなかったので電話やメールで確認しあいながら作業を進めました。
 僕が作ったメロディーをあるチームに渡し、彼らがそのクオリティを高めてくれている間に、僕は別のチームと別の仕事をする。それが共作の一番のメリットだと思っています。一人で煮詰まって作る必要はないし、自分が一番大切にしているメロディーを表現できていれば、アレンジによっていろんなタイプの楽曲に変えられる楽しみがありますね。最初は手探りでしたけど、今ではそれぞれのチームの得意な部分がわかっているので、何かプレゼンのチャンスがあれば、今回はこのチームと作ってみよう、という感じで楽しんで制作をしています。

――今後も共作を続けていくのでしょうか。

【周水】 僕はキャリアも年齢も国籍もまったく気にしないので、基本的には大勢のクリエイターと出会い、いろんな作品を一緒に楽しく共有したい。それで今回の「青春アミーゴ」ように良い結果が残せれば、皆でその幸せを共有しあえる喜びがあります。
 それもあるので、彼らと一緒に作った楽曲のプレゼンをしたりプロモーションする際は、日本にいる僕が皆の代表として窓口になり頑張らなければ、と思うんです。僕にとってはその責任が心地よくて、皆が作った曲を日本のマーケットに合わせた構成に変えたり、日本語詞を付けたり、さらに楽曲のクオリティを上げる作業をして頑張れるんですよ。

――これからの作家活動の中で目標としていることは何ですか。

【周水】 今は制作意欲を掻き立てられる環境に恵まれているので、やはり、一人でも多くの人にアーティストやシンガーの方を通して、僕らが作る音楽を聴いてもらいたい、1曲でも多くの曲を世に出していきたいという気持ちがあります。今回のヒットがそのためのひとつのステップになれば嬉しいですね。



周水氏
Profile:
1976年1月30日生まれ、東京都出身。6歳の時からクラシックピアノを習い始め、幅広く音楽に親しむ。19歳でイギリスへ音楽留学すると同時に作詞・作曲活動を開始。帰国後、ボーカリスト谷中たかしと知り合い、cannaを結成する。1998年にbounce recordsより初のシングル「拝啓あなた様」をリリース。翌年SME社よりメジャーデビュー。シングル9枚、ミニアルバム2枚、フルアルバム2枚をリリースの後、2003年cannaの活動を休止。現在は、作家としてのみならず北欧のクリエイター達と新しい形態の楽曲制作を精力的に行っている。

■周水 オフィシャルサイト:
http://www.shusui-stockroom.com/
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