まさかのプロレスデビューでこの2週間メディアを賑わせた、クロマティ・フィーバーの集大成だ。元巨人のウォーレン・クロマティが、6月17日（日）に行われたファイティング・オペラ『ハッスル・エイド2007』（さいたまスーパーアリーナ／14,617人）で“インドの狂虎”タイガー・ジェット・シンとタッグマッチで対戦、見事勝利を収めた。

　元巨人vs伝説の狂虎、リング上で行われた阪神巨人代理戦争は4分50秒で決着。クロマティがシンのパートナー、アン・ジョー之助にホームランチョップを決め、パートナーの崔領二がシンと場外乱闘している隙に現役時代さながらのスライディングキック『ビバ！　ジャイアンツ』を決めて3カウントを奪取。オレンジの法被を羽織った巨人軍応援団や、現役時代の乱闘でクロマティに伝説の右ストレートを唯一浴びた元中日の宮下昌己氏がリングサイドで見守る中、プロレスデビューを白星で飾った。

　直後のマイクアピールでは「サイタマコンバンワー！カチマシタヨー！」とバンザイコールで会場を沸かせた。試合後にはガッツポーズで会見場に現れ「ジャイアンツファンが多くて嬉しかった。一生の思い出になる。サムライマンユニフォームを誇りに思う」とコメント。乱闘を演じた宮下氏から試合前のビデオメッセージで「一緒にタッグを組んで」と誘われたことには「今は試合終わったばかりなので･･･」と慎重な姿勢。最後は「変な意味で話題にしてしまったし、20年前のことは今でも後悔している。許してくれて応援してくれた宮下さんに感謝したい」とバンザイポーズを決めた。

　なお、この日のメインではHGがミスター・プロレス天龍源一郎から鮮やかな首固めで勝利。水平チョップを食らいまくった胸はドス紫に変色、イロモノ参戦からプロレスラーへと変貌を遂げた激闘を物語っていた。醜態をさらした天龍はモンスター軍No.2の地位を剥奪。インリン様はインランプから登場したグレート・ムタの毒霧を股間に浴び、そのまま失神。新生ハッスル軍が宿敵・高田モンスター軍から7戦全勝となった。