ロンドンブーツの田村淳率いるビジュアル系ロックバンド・jealkb（ジュアルケービー）が、5月16日にリリースした1stアルバム『ROSES』を引っさげての『ROSES TOUR 2007　〜風薔薇ノ章〜』ツアーファイナルを6月1日（金）にSHUBUYA-AXで行なった。

　超満員となった会場に現われたhaderu(田村淳)たちは「やったぜAX！生まれてきて今が1番気持ちが良いかも。今日みんなでぶっ壊れっか！」と言い放ち、激しいロック調の曲やミディアムテンポなナンバーで熱狂的なファンを魅了。この日のために用意したという新曲「Sadistic Maria」と「Shell」も披露し、激しさと一体感のある会場を作り出した。

　2階席にはメンバーの両親も招かれ、haderuは「母ちゃんが異様にしゃべって、父ちゃんが異様にしゃべらない、プラスマイナス0です」などと紹介し、笑いを誘う場面も。キーボードを弾く真似担当（？）のChaos(ハローバイバイ金成)はここで「発表したい事があります。私、Chaos、6月5日にマンションを追い出されます」と驚きの告白。　haderuは「マジだぜ。11ヶ月家賃を滞納していたみたい。初だと思う、ホームレスビジュアル系の奴は。ブルーシートをプレゼントします」と腹を抱えながら明かすと「あと1ヶ月で1年だった」（Chaos）と悔しそうに漏らした。

　その後も芸人らを中心に結成されたメンバーだけあって、トークは爆笑の嵐。そんな中haderuは「2年間活動してきてやっとのAX。ジュアラー（ファン）のおかげ。各方面でお叱りを受けながら来ましたが、応援してくれてありがとうございます」と感謝の言葉。ファンの温かい声援と赤いハンカチを振る姿に「思わず泣きそうになっちゃったよ」。

　この日はアルバムの曲を中心にアンコールを含めて20曲を熱唱し、会場が揺れるかのような盛り上がりをみせた。